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儚き運命の罪と罰
第六話「禁断の言葉」
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それで間違いなく落とされる...)

回避に専念する以外に道は無かった。しかし幾ら速さに自信があったとしても無限に回避し続けられるわけではない。
既にフェイトの敗色は濃厚だった...


一方海鳴市の公園近く...
大勢の野次馬があつまり凄まじい数のテレビ局の車も集まっていた。新聞記者もいた。彼らは新聞の記事の見出しを考えていた

「『謎のテロ!ビルが一瞬で押しつぶされる!』じゃあだめかなぁ...」

不採用(ボツ)だな。インパクトに欠ける。もうすこし迫力が欲しい。」

「クソォ!機材が足りない!もっと数回せよ!こりゃあ大事件だぞ!」

「ちげぇな!こう言うのは特ダネって言うんだよ!」

その近くには彼らが語っている通りペチャンコに潰されたビルとそれによって生じた瓦礫の山があった。

「ええーこちら現場です。このようにビルが巨人に踏み潰されたのかのような有様になっています。幸いなことに怪我人は一人もいないようですがその被害額は数億円にのぼると見られており...」

「ええ...いきなりこう...グシャアっと潰れたんです。中には誰も居なかったんですが...その前には海の方からとんでもない音が聞こえてきまして...」

「馬鹿ちげえよ、あれは絶対宇宙人の仕業だっての!だってありえねぇだろ!?いきなりビルがぶっ潰れたんだぜ、地震とかも無かったのによぉ!」

「落ち着いて下さい!警察の方では事件性は薄いとみており...」

既に人が人を呼ぶパニックになっていた。その近くのベンチには握りつぶされたペットボトルが転がっていた。
対照的に先程までその場所に居た...正確に言うならばこの事件、ビルを潰した本人の耳には海鳥の泣き声しか聞こえなかった。それもその筈、彼は海上の空をまるで駆け抜けるように飛んでいた。

「クソ...まだか!」

苛立ったようにリオンはそう言った。晶術の応用で空を飛ぶのは凄まじい量の体力を消費するのだ。それを承知の上でお構いなしに彼は駆ける。既に結界は張られているのが遠目で見えた。おそらく一般市民にはこの戦いの音は聞こえていないだろう。マスコミだか何だか知らないがそう言った物で騒がれることを喜ぶような趣味は無いリオンにとっては喜ばしいことだった。
だからこそビルを潰すような真似はしたくなかったのだが、最初の爆音で公園にはかなりの人が集まってしまっていた。彼らの注意を海から逸らすために人の居ないビルを選んでそれに向けて『エア・プレッシャー』を放ったのだ。

(とは言うものやり過ぎでしたかね...)

無論リオンの姿は見られていないだろうし、見られていたとしても晶術はこの世界の人には理解できまいがそれで起こった惨状はシャルティエにそう思わせるのに充分だった。
そんな事を相方が思
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