第六話「禁断の言葉」
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にしてしまった。
「フェイトはあの鬼ババァ...プレシアの役に立つ為にあんな奴の力なんか借りずに自分の手でジュエルシードを集めようって思わないのかい!?」
アルフ自身、そんなことは微塵も思っていないのに。結局人の言葉は気分によって左右される物だということだ、アルフは不愉快な気分だった為に、後で彼女が冷静さを取り戻して自己嫌悪しそうなほど不愉快な言葉をフェイトに言ってしまった。
『禁断の言葉』を聴いたフェイトは一旦眼を瞑って息を大きく吐いた、180度さっきとは考えが変わっていた。さっきはアルフに「落ち着いて」と言うつもりだった。海に向けて自らの愛機を鎌に変形させて構えた。
「…行くよ、バルディッシュ。」
このなかで未だ一人冷静さを保っていた彼は「よろしいんですかサー?」とフェイトに尋ねた。
「うん、これは私が決めたことだから。」
「…了解しました。」
気泡がどんどん激しくなってきていた。ザバァンという激しい水飛沫がした。ジュエルシード六つ分の暴走体はその姿を表した。見たときにフェイトはリオンの読んでいた神話にでてきた空想上の怪物だという「クラーケン」というタコを思い浮かべた。今までの暴走体とは格が違うことが見て取れる。
「グォォォォォォォォ!!!」
凄まじい咆哮が大気を振るわせた。海はそれにともなって怒涛のうねりを見せていた。
ほぼ同時に金色の閃光が閃いた。
静寂を戦いの音が跡形も無く破壊する。
そこから少しばかり離れた所...
地球ではSF映画に出てきそうな、だが紛れも無い本物の宇宙船がその様子を冷徹に見守っていた。
リオンはフェイトから話を聞いていたときにたった一つのことを警戒していた。
それがこの宇宙船だった...もっともリオンはこの宇宙船、次元艇アースラを実際に目の当たりにしたことは一度も無かったが。それだけに巨大な組織は恐れるべきものだった。
そしてその船を持つ組織『時空管理局』は極めて巨大な組織であることは言うまでもない。
勿論彼ら『時空管理局』、通称管理局の人間はこの戦闘の様子を見ていた。
だがこれはリオンも予想外だろう。彼らは戸惑っていた、なぜなら
「二人しか...いない!?」
「どういうことだ、レイジングハートの映像に映っていたもう一人は...どこに?」
リオンが管理局を恐れていたように、彼らもまたリオンのことを恐れていた。...と言ってもリオンが話にしか管理局を知らないのにたいして、彼らもリオンの姿をレイジングハート...先日リオンと戦った少女なのはのデバイスの映像でしか知らなかった(無論アースラの中には彼女の姿もあった)。リオンは管理局の名前を知っていたが彼らはリオンの名前を知らなかった。
勿論管理局も彼のことを彼らが誇る膨大なデ
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