StrikerS編
第十四話「最終戦 後編」
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。ヴィヴィオは涙を流しながら二人に首を振った。
「自己防衛モードなのだから二人とも逃げて、これ以上二人を傷つけたくないよ!」
ヴィヴィオの悲痛な叫びになのはも瞳を潤ませる。しかし、翔の瞳はまだあきらめてはいない。
「私がなのはママ……ううん、なのはさんや翔さんに懐いたのは『傍にいて力を学習させてくれる人』だったからなんだよ。この聖王の鎧がそうさせたんだよ! だから私は、存在しちゃいけない子なんだよ!! 私ごとこのゆりかごを破壊すればすべてが終わるんだよ!!」
「ふざけんじゃねぇ!!」
ヴィヴィオの叫びに対し、翔がその双眸に僅かに涙をためながら恫喝した。
「お前が存在しちゃいけないだと!? それ以上ふざけたことぬかしたらぶん殴るぞヴィヴィオ!! いいかヴィヴィオ、声にして言ってやるよ。お前には生きる意味しかねぇ!!」
「で、でも! 私は二人を利用して。」
「だからなんだ! 第一お前がただ単に俺達を利用したって言うんなら、俺と戦ってるときに涙なんかながさねぇだろ!!」
その言葉にヴィヴィオがハッとした様に顔を上げた。翔はそんなヴィヴィオをまっすぐ見据えて今度は打って変って優しげな声で告げた。
「ヴィヴィオ、お前は存在していいんだ。俺たちにはお前が必要だ。だってよ、お前は俺たちの子供じゃねぇか。自分の子供を守ってやれないほうがずっとずっと辛いんだ。」
「そうだよ、ヴィヴィオ。貴女は私やフェイトちゃん、翔君の大切な子供なんだから」
「パパ、なのはママ。」
ヴィヴィオは瞳から大粒の涙を流しながら二人を見つめた。その様子を見た翔となのはは互いに頷き合うと、翔がヴィヴィオに告げた。
「ヴィヴィオ、お前を助けるためにちょっとだけ痛い事をする。我慢できるか?」
「うん、出来るよ! だってパパの娘だもん!」
「いい子だ、いけるかなのは?」
「うん!」
なのはは頷くと、ヴィヴィオの体にレストリクトロックを仕掛ける。ヴィヴィオは一瞬痛そうな表情をするが、声を上げずに耐えた。
しかし、彼女の意思とは逆にヴィヴィオの体はそれを引き剥がそうとする。
「すごい力! だけどこれぐらいで!!」
ロックを維持しながら苦い顔をするなのはは、そのまま翔のほうを見る。翔もそれに頷くと、自身の右手に激気を収束させる。
「行くぞヴィヴィ!」
翔は宣言すると右手の激気を保持しながら床を蹴ってヴィヴィオの眼前に躍り出ると、彼女の胸部。ちょうど胸の中心に拳を放った。
「激技??魂魂掌 ??さらに天火星拳??天火星稲妻炎上破 ??」
声と共にヴィヴィオの胸に食い込んだ拳から魔力が放出され、ヴィヴィオは来る下に叫ぶ。しかし、その瞬間ヴィヴィオの背中からずる
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