StrikerS編
第十四話「最終戦 後編」
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言い放った。
『見つけた。』
「ここに来る間にサーチャーを飛ばして進んできて、あの子と戦いながら操作し続けていたと言うの!? だ、だけどここは最深部、玉座の間からここまでたどり着くことがそう易々とできるわけ??」
そこまでいったところで彼女の言葉をあざ笑うかのような彼の声が聞こえた。
『おいおい、何か忘れてんじゃねぇか? ここにいる高町なのは一等空尉なんて呼ばれてる?』
「エース・オブ・エース。」
『大正解。じゃあそのエース・オブ・エースの得意な魔法は?』
「砲撃……ま、まさか!?」
彼はニヤリと不敵な笑みを浮かべた。そしてモニターを見ると悪魔は壁の一角まで足を運ぶとデバイスを構えブラスターシステムを起動させる。
『あきらめろテメェは終わりだなんてったって、うちのエースを怒らしちまったんだからな』
ヴィヴィオと掴みあいながら告げた彼の声はもはやクアットロに聞こえているのかいないのか。彼女は相当な恐怖を味わっていた。
『ブラスター3!!』
悪魔が言うと同時にブラスタービットがデバイスの砲身の周囲に展開し、デバイスからも合計六枚の桃色の翼が広がる。
同時に砲門に悪魔の魔力が収束し、魔力の塊が形成されていく。
悪魔はカートリッジを二つ使いすべてをリロードする。それだけで先程まで小さかった魔力の塊が何倍にも膨れ上がった。
『ぶっ放せ、なのはぁっ!!』
『ディバインバスターーーーーッ!!!!!!」
悪魔が叫ぶと共に、収束していた魔力が超極太の魔力砲となり玉座の間を貫き、最深部までの壁を破壊し、貫通していく。
私は先程までの余裕は何処へやら。冷や汗を浮かべ、歯をガタガタと震わせ恐怖をその身で体現していた。
「いや……いや、いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
恐怖の絶叫を上げ逃走しようとするが、足がもつれてしまい思うように動けない彼女を容赦のない桃色の魔力が呑み込み、私はその圧倒的な質量に押しつぶされ、一瞬で意識を失った。
〜視点〜
「目標沈黙……!」
なのはが言うと、レイジングハートから溜め込んでいた蒸気が噴出し冷却された。
すると、翔とつかみ合っていたヴィヴィオがもう一度苦しげにうめくと、彼女の瞳に光が戻り、翔の事を認識した。
「パパ……?」
「目が覚めたか?」
翔が笑顔で掴んでいた彼女の手を離し、拘束を解くが、その瞬間ヴィヴィオが叫んだ。
「ダメッ!! パパ逃げて!!」
「なに? うそぉ!?」
ヴィヴィオが言った瞬間、彼女の声に反して拳が放たれ、翔の右肩口に強い衝撃が走った。
「翔君! ヴィヴィオ!!」
翔の後ろでなのはが息を呑む音が聞こえた
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