もう一つの運命編
第13話 幕開け
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
離し、彼の目を真正面から覗き込んだ。
「ただし、俺以外はそうじゃない奴もいるかもしれないから、その人たちにはちゃんと今みたいに謝れよ。ペコとか、ラットとリカとか。できるよな?」
言い方は問いかけだが、いい意味で有無を言わせぬ笑顔の紘汰。光実ならできると信じているゆえの笑顔だ。
「……紘汰さんも裕也さんも、意外なとこで厳しいですよね。知りませんでした。似た者同士だったんですね、二人」
「そうか?」
「俺込み?」
裕也は紘汰と顔を見合わせた。
光実はくすくすと、裕也たちが知る限りでは本当に久しぶりに、純粋な笑みを零した。
風が長い黒髪を吹き上げる。巴は髪を押さえながら、斜陽の街を見やった。
――人質は救出できた。碧沙を救い出せた。初瀬は城乃内と、光実は紘汰と向き合おうと一歩を踏み出した。
だが、まだ終わっていない。胸にはそんな予感があった。
本当の運命の戦いは、これから始まるのだと。
【ロード・オブ・白御前 ?完-】
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ