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詩集「棘」
たとえ雲が隠しても

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君がいない この空の下
僕は雨に打たれて…
夢まで一緒に
流されてってしまいそうで…

縋りつく藁もない
こんな日はどうしようもなく
君の顔が見たくなるよ

たとえ雲が隠しても
光降る青空はその上に…
いつか雲は晴れると知ってはいるけど
今は…淋しさが降っている


恋しい君の匂いが消えた
風の中に身を置いて…
心から滲んだ
虚しさも哀しみも消してって…

感情を曝け出し
泣きじゃくる子供みたいに
君に会いたいと叫ぶよ

たとえ雲が隠しても
磊落なる月はその上で…
いつか雲は切れると知ってはいるけど
今は…切なさが降っている

ため息ばかり 逃げ場なんてない…
それでも いつか…そう思いたい…

たとえ雲が隠しても
光注ぐ太陽はその上に…
いつか君と歩いて行きたいと願い
ただ…想い降るここに立っている

たとえ雲が隠しても
光満ちた青空はその上に…
いつか雲は晴れると知ってはいるけど
今は…淋しさが降っている…




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