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とある緋弾のソードアート・ライブ
第一六話「平均化」
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である。この世界とは法則や理が違う、まったく別の世界があることは知っている。

 それを聞き、椿はウンウンとうなづきながら

「確かに、異なる世界については君たちは知識を知り得ている」

 と、一息入れ、椿はこう尋ねてきた。

「なら……世界はどれだけの数があるか知っているかい?」

 場が静まる。このような事態に会ったことなど殆ど無いキリトたちは、とっくに話しについて行けてないだろう。

 当たり前である。琴里ですら話しについて行くのがやってとであるのだから。

「その物言い……まるで世界がいくつもあると言っているようね」
『正解です』

 ここで、宙に浮かんだ表示枠から、回答がでてきた。

『正確には無数……世界の数は今尚増えて行っていると考えてよろしいかと』
「ちょ、ちょっと待てよ」

 ここで会話を止めてきたのはクラインだ。彼は自信に突き刺さる目線に、少し怖気ながらも

「じゃあなんだ?俺たちの世界は無数の中の一つで、その他にも様々な世界があるってことか?」『その通りです』
「た、例えば俺がモテモテな世界とか、俺が金持ちな世界とかもか?」

 場の空気が一瞬に白けた。クラインもそれは自覚していたみたいで慌てて弁明に入る。

「いやだって気になるだろ!例えばキリの字がハーレム形成しないで、俺が作ってる世界ってのもあるわけで」
「おい」

 キリトがたしなめるもののまったく怯まず、クラインは続けた。

「ほら、よくあるじゃん!そういうの!」
「ん、ちょっと待て……」

 ここで何かに気付いたのか、頭に手を当てたのは上条だ。琴里は半ば呆れながら

「どうしたのよ?」
「いやさ……その理論でいくと……上条さんが幸せに管理人のお姉さんとイチャラブしている世界もあるってことじゃね!」

 ある意味予想通りで関心した。士道もかなり恋愛関係には鈍感だと思っていたが、こいつほどでは無いだろう。インデックスやオティヌス、神裂やアニェーゼたちが殺気を交えて睨んでいるのに気付いていないのだろうか。

「うぉー!こっちはこっちでいいけど、そんな世界があるとか考えていると何か分からんが心の支えになってくるぞー!」
「だろだろ!?」
「どこが支えになるんだ?」

 令音が冷静に突っ込んでくるが、興奮している馬鹿2人には通じないようだ。土御門もやれやれ、と首を振りながら

「カミやん、おみゃーどの口が言っとるだぜい。どの口が。そんな今以上にカミやんがリアリアしている世界なんてこっちから願い下げ……」
「いやーあるんだろーなー。多分土御門がメイドの国に行って、クーデターを起こして、軍師になって薄幸メイドを女帝にしている世界線も」
「ビバ!異世界!」

 馬鹿が一人増えた。いい加
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