暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0987話
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 薄らと笑みを浮かべるその顔は、つい先程の疲れている様子は一切見せない。
 つくづく、崇継は政治よりも戦術機の操縦とか、その開発に向いているんだな。
 そういう意味では、崇継が斑鳩家に生まれたというのは不幸だったのか? いや、そもそも斑鳩家のような家に生まれていなければ、飛鳥計画に参加する事も出来なかったか。
 それからお互いに10分程話をしていると、不意に映像モニタの向こうが忙しくなる。

『崇継様、そろそろ時間となります。次の予定は榊首相との会食となっておりますので、なるべく早くお願いします』
『ん? 介六助、もうそんな時間か。悪いね、アクセル。残念だけどリラックス出来る時間はこれで終わりのようだ』

 崇継の後ろにいたのは、以前にも何度か見た顔の近衛だ。確か崇継の子供の頃からの付き合いだとかなんとか。

「俺を相手にリラックスする奴ってのは珍しいな」
『そうかい? こっちとしては君と話すのは楽しいんだけどね。……ああ、そうだ。アクセル、今度のオペレーション・ルシファーが成功したら、前に言ってた花見をしようか。また去年みたいに大勢集めて。幸い、4月で桜も見頃だしね』
「そうだな、俺も楽しみにしているよ」

 何だか微妙に死亡フラグな気もするが、例えそんなものがあったとしてもブチ折ってやればいいだけだ。

『じゃあ、この辺で失礼するよ。……次は、オペレーション・ルシファー終了後に』
「ああ、またな」

 そう告げ、通信が途切れるのだった。
 ……さて、俺の方も遊んでばかりはいられない。作戦の為の調整やら、書類のチェックやらをしないといけないか。
 溜息を吐き、影のゲートを生み出してそこへと身を沈めるのだった。
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