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転生とらぶる
マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0987話
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かなかった自分自身を褒めてやりたい。
 確かにTSF-TYPE82は第1世代機として考えればかなりの性能を誇るだろう。だが、それでも第2世代機が主力となっており、第3世代機まで出てきている現状で考えれば、決して優れた機体ではない。いや、寧ろ性能的には低いと言ってもいい。
 確かに弘法筆を選ばずという言葉もあるが、それでもさすがにどうだろうと思った俺は決して悪くはないと思う。

「TSF-TYPE94を帝国軍から借りるとかは出来ないのか?」
『それは難しいだろうね。性能的に高いのは分かっているけど、城内省や斯衛にはプライドもある。……正直、私としてもアクセルの意見に賛成なんだが、ね』

 溜息を吐くその様子は、崇継には珍しいくらい疲れているように見える。
 やっぱりオペレーション・ルシファーの準備で忙しいんだろう。そこに無茶な要請とかが来て……ってところか。

「飛鳥計画の方、少し急いだ方がいいかもしれないな」
『ははっ、アクセルに心配されると不安になってくるね。けど、確かにその通りだ。……ただ、瑞鶴の方も順次改修はされているから、決して性能的にどうしようもない訳じゃないんだよ』
「ほう?」

 その件は初耳だった。
 いやまぁ、時代遅れになった機体をアップグレードして使うってのは珍しい話でもない。
 それを言うなら、そもそも量産型ゲシュペンストMk-Uをハロウィンプランでアップデートしたのが量産型ゲシュペンストMk-U改であり、さらにそれを強化……より正確にはシャドウミラーの技術を使ってブラッシュアップしたのが、シャドウなのだから。
 それを考えれば、崇継の話はおかしくない。

『君達から得た技術で、基礎的な技術力も上がっているからね。そのおかげで、瑞鶴もパイロット次第ではあるが、第2世代機と比較しても互角に渡り合えるだけの性能になっている』
「へぇ」

 他の国よりも一足早くストライクダガーというMSを得た恩恵とでも言うべきか。
 いや、寧ろそうでなければTSF-TYPE82を出す事はなかったんだろう。

「ま、重慶ハイヴの方にはニヴルヘイムを派遣する予定になっているから、光線級に関しての心配がいらないってのは大きいだろ」
『そうだね。それにBETAを地上に引きずり出してハイヴ内部に潜んでいるBETAの数を減らすという、君達シャドウミラーの作戦が流用出来るのは大きい』

 小さく浮かべる笑みは、オペレーション・ルシファーに対してやれるという確信を得ている為か。
 いや、もしかして……

「飛鳥計画の機体、出せるのか?」

 ふと気になり、尋ねてみる。
 だが、崇継は口元に笑みを浮かべてるだけでそれ以上の確信を口にしたりはしない。
 いやまぁ、その辺は一応日本帝国の機密的な扱いになっている
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