第101話 少年は選びたいようです
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ゃ、対応が遅れる・・・!
「さて、どこで見たのか……ああ、確か重犯罪賞金首の国際手配書で?いやいや違いますね。」
「(くっマズイですわねユエさん。)」
「(分かってるです、先程の通信と言い、何か裏が「ああ!そうか!」ッ…!」
「そうです、思い出しました!何と君は世界を救ったかの大英雄の御子息ではございませんか!
ああ、いや、この地ではこう言い換えた方がいいでしょうか?」
ポンと手を叩き、先程までの嫌らしい、人の良さそうな笑みを消し本性を露わにして、
僕に・・・最大の爆弾を叩き込んで来た。
「――かつて自らの国と民を犠牲にした魔女、災厄の女王。
エルザ・ファミリア・エル・プレミロディオルの遺児……と!」
『『『なっ………!?』』』
「……………っ。」
予想はしていた・・・から、何とか表情には出なかった・・・筈だ。
今まで隠され誤魔化されながらの話と、ラカンさんが話してくれた中で、そうじゃないかって
思っていた。王都オスティア時の第一王女、大戦後は女王となって、そして―――
オスティア崩落後は忽然と姿を消した、僕の母さん・・・。
「おや、これは意外ですねネギ君。これほどの事実を告げられてたじろぎもしないとは。」
「……推測はしていました。だから……驚きはしません。」
「ほぉ……十歳の少年が叫び出すでもなく泣き喚くでもなく。冷静ですね。
これは君に対する評価を少々改め「そんな事はどうでも良いんです。」……ほう?」
そう、僕に対する評価だとか何を企んでいるのかなど、どうでも良い。
それだけで・・・魔力が暴走しそうになる・・・!!
「貴方が元"紅き翼"だろうが何であろうが!僕の……母を侮辱しようと言うなら
ただ冷静ではいられませんよ。」
ズオッ―――!
「い、いけないネギく…さん!」
「フ………。」
魔力を溢れさせた事で煽りに乗ったと思ったのかベアトリクスさんは僕を抑えようとし、
クルト総督は嗤い、部下に攻撃命令を出そうとする。・・・僕の評価を改めた上であのくらいの
煽りで釣れると思ったんだろうか。だったらもう少し改めて貰おうか――と思ったら、
ガシャガシャと音を立てて、スーツの女性を先頭に白鎧の集団が現れた。
「待ちなさい!そこまでよゲーデル総督。今あなたにその子を逮捕する権限はないわ。」
『『セラス総長!?』』
今度はセラスさんが戦乙女騎士団を引き連れ広場に現れた事で、野良試合からの大捕り物かと
騒いでいた野次馬は騒然。今更だけれど、これ以上騒ぎを大きくする訳にはいかない。
かと言って簡単には逃げれないし、逃
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