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イナズマイレブン〜クロスライジング〜
イナズマイレブン
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ンバーの姿を見て呟く。

「…これじゃあ練習にもならんな」

その姿を見た夏未嬢が、思わず本音を呟く。

「何も得るものはないわね…この試合…」

浮島さんも俺達を見ながら話す。

「これで分かっただろう?伝説のイナズマイレブンは、もう存在しないんだ」

俺は納得がいかなかった。
全力でプレーして、この結果ならまだしも、だけど失敗してもヘラヘラ笑うだけで、必死さが全く伝わって来ない。俺は思わず叫んだ。

「伝説なんて関係ないだろ!?どうしていい加減なプレーばっかりするんだよ!こんな魂の抜けたような試合をして、おじさん達が大好きだったサッカーに対して、恥ずかしくないのかよ!!」

俺が叫び終わると一時、沈黙が訪れた。

「「「…………」」」

俺は思わず舌打ちをして、ゴールに向かい走り出した。

「ちっ…!俺が目を覚まさせてやる!!」

俺がドリブルで上がって行くと、浮島さんがブロックに入った。

「サッカーを真剣にやらない奴なんかに、俺は止められない!!」

俺は加速すると技を発動させた。

「はあぁぁ!電光石火改!!」

「な、何!?」

俺は一瞬のうちに浮島さんを抜き去るとゴールに向けて更に、走り出した。

「行くぞぉぉぉ!!」

「来い雷藤!」

響木監督も構えを起こそうとした。

「構える暇も与えない!!」

俺はボールにかかと落としをし、ボールに強烈な回転を加え、本気の蹴りを放った。

「おおっっっ!!ライトニングアロォォォー!!」

「…!速い…!?」

ピ────────!!

響木監督は俺の渾身のシュートに反応出来ず、ボールはゴールネットを揺らした。

「ちったぁ、目を覚ませあんたたち!」

それを聞いた、浮島さんは呟いた。

「…錆び付いちまってる…やっぱり諦めた時に終わっちまったんだ、俺のサッカーは…ははは…」

俺が全力のプレーで目を覚ませさせようと奮闘したが、逆に余計やる気をなくさせてしまった。だが、その時、響木監督が叫んだ。

「…お前達ッ!!なんだそのザマは!!俺達は伝説のイナズマイレブンなんだ!そしてここにその伝説を夢に描いた子供達がいる!その思いに応えてやろうじゃないか、本当のイナズマイレブンとして!」

それを聞いて浮島さんは思うところがあったのか呟く。

「ほ、本当のイナズマイレブン…?」

(やっと目を覚ましたかな?本当のイナズマイレブンがそうじゃないことは俺でも解る。サッカーが大好きで、サッカーに全てを注いだ男たち…それがイナズマイレブンな筈だから…!)

「俺達はサッカーへの想いを見失っていた…」

浮島さんが呟くと響木監督が声を掛ける。

「さあ!見せてやろうぜ、伝説
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