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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第473話】
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 生意気……ッ!』


 そのまま拳を連打、激しく不可視の障壁を殴り付ける。

 だが全く突破出来る様子がなく、苛立ちを見せたイーリスは【取って置き】を見せることにした。


『少しはやるじゃねぇか! アタシにこれを出させるんだ、覚悟しな!』

「…………」


 言ってからリボルバーイグニッションブーストの体勢へ変わる――そして、激しい轟音と共に背後に回ろうとするのだが――。


『チィッ……! ミスった!』


 黒い機体の背後を取るつもりが、失敗して吹き飛ばされたイーリス。

 黒い機体はまるで結末が分かっていたかのように両手に粒子化させたアサルトライフルによる一斉射撃を行った。

 吹き飛ばされたイーリスは防御体勢を取る間もなく、ライフルの弾雨を浴びた。


『クソッ、直撃かよ……ッ! ――なッ!?』


 イーリスの目は見開かれる、黒い機体が自分の十八番である【リボルバーイグニッションブースト】を容易く成功させて背後に回っていたからだ。

 距離をとろうとスラスターを噴かせた次の瞬間、全方位から散弾の雨を浴びた――黒い機体がリボルバーイグニッションブーストで包囲射撃を行いながら、武装を【高速切替(ラピッド・スイッチ)】での切り替えで絶え間無く弾雨を浴びせ、頃合いを見計らってから大剣による一撃を腹部に叩き込む。

 国家代表がこうも簡単にやられることに、イーリス自身がショックを受けていた。

 あの時にリボルバーイグニッションブーストを失敗していなければ――そう思っても後の祭り、機体はぼろぼろになり、シールドエネルギーも一気に枯渇寸前にまで持っていかれた。

 だがここで攻撃の手が止む、何事かと思ったイーリスは荒い呼吸と苦悶の表情を浮かべながら見上げた。


『イマハマダ、アナタハタイジョウスルトキデハナイ』

『な、に……?』

『ソロソロワタシハシツレイスルトシヨウ』


 機械音声の為、どんな相手だったのかわからなかったイーリスはコアネットワーク経由で相手の機体だけでも調べることにした、搭乗者まで調べないのは検索をかけても何かしらの秘匿情報になってる可能性もあるからだ、機体なら最低でも機体名だけはわかる可能性が高い。

 その間に漆黒の機体は空域を離脱、太平洋の彼方へと飛んでいった。

 飛んでいった方角を眺めつつ、検索をかけたイーリスだったが、登録機体に【該当する】ものがなかった。


『ッ……完敗かよ、ちくしょう! 何が国家代表だ!』


 情報も得られず、戦いでも辛酸を舐めさせられたイーリスは悔しさのあまりに海上の上で叫んだ。

 一方、離脱した男は既に部分展開の応用でフルフェイスだけを粒子化、青みがかった銀髪が風で靡いて
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