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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第473話】
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全機に連絡を告げる隊長機、真っ直ぐと向かっていた機影は尻尾を翻す様に大陸方面へと逃げ帰る。
「……おいおい、せっかく出てきて逃げ帰るのか? ――まあいいだろう、次はIS部隊の投入って所かな、これが」
戦略が分かってるのかそう呟く男、先ほどから今居る空域から動かず、まるでアメリカの出方を窺ってる様にも見える。
戦闘機と入れ違いになるようにIS輸送用の航空機が近付いてくるのが確認出来た、サイズだけでも最低は三機は居るだろう。
後部ハッチが開き、空を舞うIS――ラファール・リヴァイヴ二機とアラクネ一機だった。
ISを運び終えた航空機は一目散にその場を後にする、現状なら三対一ならまず領空侵犯したISは敵わない筈だ、誰もがそう思っていた。
『そこの所属不明機、大人しくしろッ!』
「…………」
不思議な事を言うなと男は思う、何故ならさっきから男は上昇した以外は全く動いていないからだ。
『これから貴様を拘束する、抵抗しても無駄だぞ! 此方は三機、そちらは一機、勝ち目があると思うな!』
後方二機のラファール・リヴァイヴはアサルトライフルを漆黒の機体に向けて構える。
アラクネが隊長機らしく、拘束しようとゆっくりと接近してきた――無傷で滷獲出来ると思っていたのだろう、その油断が命取りだった。
八本のアームを瞬く間に切り裂く巨大な大剣、隊長の女性は驚きを隠せなかった。
『……ッ! 抵抗したな……撃墜するッ!!』
隊長の女性がそう声を荒げるや、サブマシンガンを粒子展開しつつ漆黒の機体の真上をとろうと急上昇――それが合図となり、残り二機のラファール・リヴァイヴはアサルトライフルを発砲し、攻撃を行った。
咄嗟に漆黒の機体は正面に大剣を構えて盾代わりにした――発砲したアサルトライフルの銃弾は大剣に遮られ、一発も当てることなく散っていく。
二機が弾装を装填してる間に頭上を取ったアラクネが叫んだ。
『墜ちろーッ!!』
引き金を引くアラクネ、本来なら八本のアームによる一斉射撃も行うのだが既に漆黒の機体によって切り落とされた為、仕方無くサブマシンガンのみでの射撃――だが、上手い形での十字砲火となり、確実にエネルギーは削っただろう、そう思った矢先、漆黒の機体はマシンガンの射撃を難なく避ける機動性と加速力を見せてアラクネの頭上を取った。
『なっ!?』
隊長は目を見開く、其処には【装甲が開いて展開し、高機動モード】に切り替わった漆黒の機体が頭上に居たからだ。
更に脚部の装甲が展開して開くや、【白亜の光刃】が形成された。
『ば、馬鹿な! それはまさか展開装甲――』
隊長の
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