戦いの終わりに
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「北斗くん、かわいいー」
「そうですね、とてもかわいらしいです」
そう、今現在僕は恵那さんとリリアナさんにだきしまられているという状況です。
ことの発端は護堂さんの一言だった。
「北斗、俺の別荘に寄っていくか?」
「いいんですか?」
「ああ、遠慮すんな。今日は肉大盛りだ」
あ
「やったー、お肉、お肉」
「でもその前にお風呂はいらなくちゃね、お姉さんと一緒に入ろうか」
「え、あ、うん」
そこにえっという声が入る。
「いや、北斗は俺が風呂に入れるよ。よし、北斗来るんだ」
「うん」
北斗は嬉しそうに返事した。
北斗たちの歩く少し後ろ、エリカ達は今後の正史編纂委員会の動きについて話し合っていた。
「とりあえず、北斗がカンピオーネになった件は口外しないで」
「わかりました。楓さんにもそのように」
「よろしくお願いします」
「では私はこれで失礼させていただきます」
そう言って葵は上司に今回の件を報告するために東京に戻った。
東京に戻った葵によって報告された情報を元に正史編纂委員会が自分の処遇について対策が講じられている頃、本人はというと。
護堂の家にあるとある物に夢中になっていた。
それは、テレビだった。
「すごいですね、これはなんのためにあるんですか?」
「今じゃテレビは珍しいからね、本当は電気で動かすんだけどこれは魔力で動いてるんだよ」
「そうなんですか、すごいですね」
「この差込口に入れると中にあるデータがテレビの画面に映し出されるんだよ、ほらこんな風にね」
北斗は今まで黒かったテレビが動き出したのを見て驚いた。
「絵が動いてますよ、これは何を映し出しているんですか」
「ああ、これはアニメーションだよ。むかし、ここによく来てた人が置いてったものなんだ」
「これは見ていいんですか」
「いいけど・・・今日はもう遅いし寝た方がいいよ」
北斗はうなだれた様に
「一緒にいてくれる?僕の前から消えないで・・・」
「うん、一緒にいるよ」
「本当?」
「本当だから心配しなくてもいいよ」
その言葉を聞いて安心した北斗は一分もしないうちに寝てしまった。
草薙護堂の別荘、北斗がいる部屋とは違う部屋で北斗と一緒に居る恵那を除く4人が会談をしていた。
「問題はこれからどうするかよね」
そう言って話し始めたのはエリカ。会談内容は『満月に対する接し方』についてだ。元来カンピオーネとは傍若無人な魔
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