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魔法少女リリカルなのはstrikers――六課の鷹――
第二話
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いないほど、バラバラになっていた。
「め、滅茶苦茶だよ……。これはちょっと予想外かな……?」となのはが驚く。
「しょうがないだろ、暴走族時代はこいつらにも襲われ、高町一等空尉達にも追われ、陸士部隊にも追われていたのですから」と愚痴を漏らした。
「あれを見ると、物理攻撃は防げないみたいね……。エリオ、キャロ、あいつらの足止めできる?」とそれを冷静に観察していたティアナが指示を出す。
「やってみます!」
「わかりました! フリード、ブラストフレア!」
 ティアナの提案にエリオとキャロはすぐさま行動に移した。エリオは彼に与えられた槍型のデバイス『ストラーダ』を使い、ガジェットの進路上にある橋を切り裂き、進路を塞ぐ。その隙にフリードの口から炎が吐きだされ、エリオの切り落とした橋の残骸に足止めを喰らったガジェットに直撃し破壊される。
 残りの七体のうちその攻撃に巻き込まれなかった二体は進路を変更し逃走を続ける。
 炎が、止まっていたガジェット三体の付近に合った瓦礫に命中し、結果捕獲となった。
「我が求めるは戒めるモノ、捕らえるモノ。言の葉に答えよ、鋼鉄の縛鎖。錬鉄召喚“アルケミックチェーン”!!!」
「こちとら射撃型、無効化されたからって諦めるわけには……」
 ティアナは手に持ったデバイスを構えるとカートリッジを二発一気にロードする。
「いかないのよ!!」
 ティアナは銃口に生じさせた魔力弾にさらに薄い魔力によるコーティングを行う。
「固まれ! 固まれ! ヴァリアブルシュート!!」
 そして、外殻が閉じた瞬間、ティアナは引き金を引いた。放たれた弾丸はガジェットのフィールドをものともせず、二体ともその本体を突き抜ける。
 これらの訓練の結果、模擬戦は成功した。
 
 その後、訓練は一日中続き、空はすっかり暗くなっている。新人たちはすっかりグロッキーだった。それが故にスバル、ティアナ、エリオ、キャロの四人が訓練着のまま、それぞれ静かに寝息を立てていた。訓練着も随分と汚れている。
(こいつらが寝ちまった……。仕方ない……俺もさっさと寝たいのだがこいつらをここに寝させるわけにはいかないな)
 ホークは両手にエリオとキャロを持ち、かつ、両肩にスバルとティアナを担ぎながらそれぞれの部屋に運ぶ。最後に自分もシャワーを浴び、自室のベッドに倒れ込んだ。
 ――俺はまだまだ強くなる。必ず、先代の殺した奴を探し出す。という変わらぬ想いを胸に抱きながら。
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