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魔法少女リリカルなのはstrikers――六課の鷹――
第二話
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 シグナムとの模擬戦を終えて、数日が経過した時だった。
 六課の準備、スタッフの名前を一日でも覚えようと、これからの日々に備えて当たり前に過ぎていく一日だった。
 魔導師試験、見に行かないか。
 そう、はやてがそう告げたとき、ホークは戸惑い、次に呆れた表情をした。
 何を下らない冗談を。わざわざ、陸戦Cランクの魔導師が受験するのは、陸戦Bランクへの昇格試験を見に行く程、ホークは暇では無い。
 リーダーを務めたことのある男にしては意図が読めないのか、と言われるところかもしれないが、そこまで頭が回らなかった。
 何故って、新人の割合の多い機動六課とはいえ、少なくとも人数は百人を超える。顔の知れた魔導師などはすぐに分かる。しかし、無名の魔導師やスタッフも含めて全員の顔と名前を一致させるのは時間がかかることで、一度あったきりでは把握しきれなかった。
「これから試験を受ける魔導師は、陸士三八六部隊の二人一組の魔導師。これから、あんたと同じフォワードのチームメイトになるかもしれへん。見ておいても損は無いと思うけどな」
 そういうことか、とホークは納得した。あらかじめチームメイトのスキルを把握しておけば、訓練の時に困ることはあるまい。深く考えるまでもなく、はやてに「見る」と短く答えた。そう答えた後、「ブルー・メテオを調整し直す。ちゃんとフライト出来ねえと相棒が泣いちまうからな」と言った。ブルー・メテオがきちんとかつての様に動けるように調整しに確認に向かい、機械を弄り直すと砲台などと言った攻撃部分は使えないものの、通信機器やエンジンだけは正常に治ったのを確認した後、はやての所へと向かう。
「八神、準備が終わった。通常に作動する、試験中に墜落することは無いだろう。耐久力も並みの魔法の流れ弾では通用しないぜ」
「あんた、まだその口調治らんようね。正式に六課が始動した時までに治しておかないと後々面倒な事になるで」
「了解した。なるたけ、直せるように努力する」 
「こういう無駄話はここまでや。試験、見に行くで」 
 はやては注意して、ホークは真摯に受け止めた。
 ブルー・メテオは起動させ、はやてとフェイトが乗っているヘリについて行く。操作は自動操縦に任せていた。操縦桿が自動で動き、エンジンも最小限の消費で済ませられるように調節され、空を飛んでいく。大きな揺れや問題も無く、穏やかな軌道で飛行している。とても、対大型戦艦を想定した作製された戦闘機だとは思えないほどだ。
 ホークは自動操縦という物が嫌いである。非常時を想定して、自動操縦が出来る様に設定はしていた。曰く、「自分の力で操縦してこそマシンの能力が最大限に活かせる」とのこと。
 しばらく、自動操縦に任せていると試験会場に到着する。試験会場はミッドチルダ臨海第八空港近隣。そこに存在するのは廃墟となっ
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