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101番目の舶ィ語
番外編4。人喰い村と魔女と……
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を感じつつ、詩乃ちゃんの言葉を聞いてしまう。

「うん?」

「村人に囚われるっていうのが、定番だよね?」

その言葉を聞いて久しぶりに寒気を感じた時だった。
私のDフォンが赤く、熱く光って。

『狂気の魔女狩り(セーラムナイト)』!」

魔女狩り。
そう、それは『魔女』である私の弱点の一つだ。
詩乃ちゃんが手を上げるのと、私が逃げようと動き出すのでは、詩乃ちゃんの方が速かった。

動き出そうとした直後。

ドスッ??

私のお腹を、背中から貫いたものがあった。
お腹を貫通したもの。
それには見覚えがある。
『槍』だ。
その槍に身動きを封じられた瞬間、四方八方から同様に柄が長い槍が繰り出されて、私の体に次々と突き刺さった。
そう、久しぶりに私は、肌が裂け、肉を貫かれ、骨が砕ける感触を感じたのだ。

「あっ……けほっ」

喉の奥から血の塊が込み上げてきたのではしたないなぁ、と思いつつ仕方がないので外に吐き出した。
直後、私に刺さった槍が燃え始めた。

「あははっ! 『魔女』と『村』は相性が悪かったね? やっぱり最期は、村人達の手によって火あぶりにされる、っていうのが決まりだしね?」

そう言われてみればそうなのかもしれない。
私達ロアには相性が存在していて。
ゲームみたいに優劣はっきりしている都市伝説もある。
『魔女』と『村』の相性は最悪だ。
いろんな物語で『魔女』は『村人』に倒されているのだから。
中世の頃には大規模な魔女狩りなんてものがあったくらいだし。
そんなピンチな状況だけど昔を思い出すようでなんだか懐かしいなぁ、なんて思えるくらいには余裕がある。
だって……。
私には彼女を倒す手段がまだあるのだから。

「ああ、そうだね。貴女が詩乃ちゃんじゃなくて『村』のままだったら……もしかしたら、私の魔女人生は終わっていたかもしれない」

「ふぅん? 負け惜しみ? いいよ、最期に魔女が何を言うのか、楽しみだよ?」

私に負けるとは微塵も思っていない様子で詩乃ちゃんはそう告げてきた。
なら、その余裕顔を絶望に変えてあげるね?

「そう? じゃあ魔女らしい事を言うね?」

かろうじて動く右腕を持ち上げて、私は焼け爛れた人差し指を詩乃ちゃんに向ける。

「『私の他にも悪魔と契約した女の子がいます』……そう、『告白』するよ」

そして、そう一言告げた。

「っ??」

直後、詩乃ちゃんの体にも……大量の槍が突き刺さり。
彼女の周りにいた村人達が突然、その手に持っていた凶器を詩乃ちゃんに突き立てた。

「え? ……なんで……? ゴフッ」

詩乃ちゃんは笑顔のまま、意味が解らないというように首を傾げた。
その口からは大量の血
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