マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0986話
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ったところで、紅茶を飲みながら1人だけ話に加わっていなかったシェリルが呟く。
「いいわね、楽しそうで」
「楽しい……か?」
BETAとの戦いやハイヴ攻略自体はそれ程面白いものではない。
敵とするには弱すぎるし、その割には数だけは多い。
いっそシュウまでとは言わないが……絶対に言わないが、ある程度はこっちと互角に戦えるだけの相手は欲しいと思う。
そういう意味では、ヒリュウ改やハガネはいい相手だったんだよな。敵対していた当初はともかく、最終的にはかなり強くなったし。
いっそネギま世界で修羅王をやっているアルティス辺りと模擬戦でもしてみるか?
そんな風に考えていると、右腕に柔らかい感触。……そして脇腹を抓る感触。
右側を見ると、そこではシェリルがどこか拗ねた顔で俺の方を見ている。
「このあたしと話しているのに物思いに耽るなんて、いい度胸じゃない」
「痛いというか、幸せというか……この状況はどう説明すればいいんだろうな」
「何よ、喜びなさい。当ててあげてるんだから」
右腕にひしゃげる双丘の感触は確かに喜んで然るべきだろう。だが、抓っている脇腹の方は何とかして貰いたい。
「確かに喜ばしい出来事ではあるけど……なっ!」
胸に包まれている腕を外し、そのまま念動力を使ってシェリルを浮き上げ、俺の膝の上へと移動させる。
「きゃっ、ちょっとアクセル。いきなり過ぎるわよ!」
「そうか? 喜んで貰えると思ったんだけどな」
「……もうっ、しょうがないわね」
小さく笑みを浮かべ、俺に体重を預けてくるシェリル。
そのシェリルがそっと目を閉じ唇を近づけ……
「ちょっと待ったですわ! シェリルさん、今はオペレーション・ルシファーについて話しているのですから、アクセル君を誘惑しないで下さいまし!」
「あら、妬いてるの?」
「そ、そ、そうではありません……事もない事もないですわ」
「あやか、色々と言葉が絡まってるから」
思わず突っ込む円。
何だかんだ言いつつ、俺達の間でシリアスってのは続かないんだよな。
そんな風に思うのだった。
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