マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0986話
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ヴルヘイムに攻撃を集中させるという事だ。そうなるとBETAの中でも最も脅威度の高いレーザーを気にする必要がなくなるというのは、ハイヴ攻略部隊にとっては大きな安心材料だろう。
そしてニーズヘッグに関してはそれらが正反対となる。
ニーズヘッグがハイヴへ突入する以上、地上に残る部隊は光線級、重光線級のレーザーに警戒し続けないといけなくなる訳だ。
「悩ましいな。こうなるとオペレーション・ルシファーのハイヴ同時攻略であるというのが枷になる。私としては、出来ればブダペストハイヴにニーズヘッグとシロガネを投入した方がいいと思うのだが」
「え? 3つのうち2つをブダペストハイヴに投入するの? まぁ、私はアクセル君と一緒の戦場だと安心出来るからいいけど」
「美砂……あんたねぇ……あ、ごめんなさい。この馬鹿の事は気にしないで話を続けて」
美砂と円のそんなやり取りに、空気が緩む。
「美砂のお仕置きに関しては、今夜皆で楽しむとして……」
「え? ちょっ、レモン!?」
レモンの艶のある眼差しに、昨夜の出来事を思い出したのか美砂の頬が真っ赤に染まる。
……3-Aの中ではそっち方面で圧倒的有利な立場に立っていた美砂だが、やはり知識と実戦は違うというのを、この家に引っ越してきてからの夜の生活で身体の底まで思い知ったのだろう。経験豊富なレモンの言葉に、ただ圧倒されるのみだった。
「って、そうじゃない。話がずれているぞ。割り振る戦力をどうするかだろう」
話を元に戻したのはスレイ。
「美砂に関しては今夜私も楽しみにしているけどな」
こちらもまた薄らと艶のある笑みと共に、そう告げて美砂を照れさせていた。
「うう……いつか下克上して見せるんだから」
「馬鹿ね。私達はそっち方面で経験は薄いのよ? レモン達に勝つにはまだ時間がかかるわよ」
「……円も道連れにしてやる」
「ちょっ!?」
そんなやり取りをしているが、普通に周囲に聞こえているぞ。
あやかとかも会話の内容で頬を真っ赤に染めているし。
それに比べると、マリュー辺りは俺との生活に慣れているという事や、大人の余裕というのもあってその辺を受け流すことが出来る。
「確かにブダペストハイヴがフェイズ5で、重慶ハイヴがフェイズ3。ウランバートルハイヴとブラゴエスチェンスクハイヴがフェイズ2である以上、その考えは間違いって訳じゃない」
「じゃあ、アクセル。重慶ハイヴの方にニヴルヘイムを?」
「そうだな」
レモンの言葉に頷き、コーネリアの方へと視線を向ける。
「で、残りの2つのハイヴには実働班から何人かと、量産型W、メギロート、イルメヤを送る。その割り振りは任せてもいいか?」
「ああ、任せてくれ」
こうして大雑把な戦力配置が決ま
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