マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0986話
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回の交渉に参加したあやかと千鶴の言葉に、コーネリアもまた頷く。
「うむ、確かにな。ブラゴエスチェンスクハイヴとウランバートルハイヴの攻略。これに関しては私としても予想していたが、ここに重慶ハイヴを組み込んでくるというのは予想外だった。いや、可能性として有り得るというのは理解していたが、戦力的に難しいと思っていた……と言うべきか」
そう、コーネリアの言葉通り国連の選択はフェイズ2のブラゴエスチェンスクハイヴとウランバートルハイヴを同時攻略、そして同様にフェイズ3の重慶ハイヴも攻略するという事だった。
確かにフェイズ4や5ではないし、俺達シャドウミラーが協力する以上重慶ハイヴを攻略するのもそう難しくはない。寧ろ難しいのはハイヴ攻略後の維持と防衛、そして基地化作業だろう。
重慶ハイヴからほぼ同じくらいの位置にあるフェイズ3の敦煌ハイヴと、フェイズ4のマンダレーハイヴ。
攻略を諦めたマシュハドハイヴ程よりは酷くないにしろ、近辺にそれなりに成長したハイヴ2つがあるというのは色々と辛い。
鉄原ハイヴの防衛は中国を保護国としている日本が請け負うという話だが……正直、どうなんだろうな。
確かに今の日本は戦力的に考えるとマブラヴ世界屈指であると言ってもいい。元々高かった技術力がストライクダガーを研究する事によって更に高まっているし、飛鳥計画の機体やTSF-TYPE94という第3世代機、それとその簡易型と言ってもいいTST-TYPE97、吹雪とかいう機体もある。……まぁ、後者の方は練習機という扱いらしいが。
また、俺達シャドウミラーと親しい関係を築いており、貿易に関しても活発に行われている。特に中国を支配下……いや、保護国としてからはBETAの死骸に関しての取引も活発に行われ、資源に関しても潤沢だし、何よりリニアガン・タンクやガン・ルゥを大量に買い付けている。
それらも含め、今ではオーストラリアに続いて第2位の重要国となっているのだ。
そう考えると、意外と日本の帝国軍や国連軍だけでも重慶ハイヴを防衛出来る可能性は高い、か。
「それに敦煌ハイヴやマンダレーハイヴが近くにあるって事は、逆に考えればそのハイヴを攻略する為の足場となるのも事実だしな」
「ふむ、そう考えると決して無謀という訳じゃない……のか?」
スレイの言葉に頷き、口を開く。
「そうだな。ただ、やっぱり最優先事項となるのは重慶ハイヴを守り切れるかどうかって事だろう」
まぁ、幸いにも中国とロシア方面はフェイズの高いハイヴというのはそれ程多くない。
その辺を考えると、寧ろヨーロッパの方が厳しいだろう。
今回だって、出来れば中国方面と同様にブダペストハイヴだけではなく、ミンスクハイヴも攻略したかったのだろうし。
それが出来なかったのは、両方
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