マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0986話
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「結局こうなった、か」
「ま、それはしょうがないでしょ。マブラヴ世界の人達にしても、一気にハイヴの数を減らせるチャンスなんだから、それを逃すという手はないわ」
ある意味では予想通りだが、またある意味では予想外の国連の決定は、ヨーロッパに関しては元々の予定通りブダペストハイヴの攻略を目指す事になった。
欧州連合軍に関しては戦力も豊富にある為に、シャドウミラーからの援軍は殆どいらないだろうという話になっている。
それでもある程度の戦力を要求してきたのは、やはり前回の件が半ばトラウマとしてあるからだろう。
だが今回は前回とは違い、第3世代機のEF-2000をかなりの数用意されている。
勿論欧州連合軍の戦術機パイロット全員に配備出来る程揃っている訳ではないが、それでも以前と比べると段違いだ。
ライセンス生産されたガン・ルゥ、あるいはリニアガン・タンクにしても前回よりも多く揃っている。
この辺、この前の大氾濫での被害が軽微で済んだ為というのも大きいだろう。
勿論BETAというのは、人間とは色々と違う思考回路をしている。それを思えば完全に安心は出来ないだろうが、それでも客観的に見る限りでは恐らくは大丈夫だろうというのがシャドウミラーとしての予想でもある。
続いて中東。こちらは結局マシュハドハイヴの攻略は中止となった。
やはりマシュハドハイヴの位置的な問題が大きかったのだろう。
だが位置的に悪いという事は、逆に言えばオリジナルハイヴであるカシュガルハイヴに最も近いという事でもある。複数同時のハイヴ攻略作戦、オペレーション・ルシファーが成功したら、次に攻略すべきはマシュハドハイヴという事になる可能性も高い。
ヨーロッパ方面のブダペストハイヴからなら、マシュハドハイヴの近くにあるウラリスクハイヴも攻略の手が伸ばせるだろうし。なので、結局中東方面はシャドウミラーから出された意見を採り入れる形となった。
……こうしてあっさりとこっちの提案を受け入れるという事は、恐らく国連軍内部でもマシュハドハイヴの攻略は難しいと判断している者が多かったのだろう。
それでも実際に攻略作戦に組み込まれようとしていたのは、発言力の高い人物や集団、あるは国がそれを求めた結果か。
普段ならソ連辺りが怪しいと言いたいところなんだが、今回に限っては恐らくソ連は動いていない。アメリカにしても、無茶な攻略作戦には手を出したくないだろうし……そうなると、一番怪しいのはやはり中東連合、アフリカ連合か?
そんな風に考えていると、千鶴がテーブルの上に乗っている報告書へと手を伸ばす。
「まさか中国方面でこういう手を打ってくるとは思わなかったわね」
「そうですわね。私はアクセル君の話を聞いていましたから、あるいは……とも思ったのですが」
今
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ