暁 〜小説投稿サイト〜
田んぼ
先輩マジパニック、同級生マジパニック、後輩マジパニック
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ゴミ収集を開始するって事で

先輩たちはマジ不機嫌、同級生もマジ不機嫌、後輩も同じくマジ不機嫌。
上 横 下 の三方向からのいじめが起きるのは明白だったね。
「お前の家の田んぼがあそこにあるからいけねぇんだろ?」
とか
「先輩の田んぼが広いのが悪いっすから」
とか
さまざまな理由で殴られるのは目に見えてる。

この時、爺ちゃんを殴ろうって決めたんだ。

「僕を田んぼの家に生んだのが駄目なんだよ」ってネ。

いざ、生徒たちと先生が田んぼの中に入って行ったところで
爺ちゃんは有刺鉄線を閉めたんだ。

うん、田んぼからは出てこなれない。


したら、爺ちゃん手元のアンテナついた機械みたいなやつ取り出して、そのレバーを回してさ


その瞬間、先陣きってた先生の地面が破裂してね。
泥と水しぶきと何となく赤いのがぼかーんって散ったんだ。

みーんな何が起きたのかワケわかんなくて
先生のいた場所に近寄ろうとした先輩も同じくぼかーん!

先輩マジパニック、同級生マジパニック、後輩マジパニック。

んでも、動けば動くたびにぼかーん、ぼかーん、ぼかーんって。

皆はなんとなく、下手にその場から動いたら爆発するって事に気付いてさ
その場から爺ちゃんに震えた声で何かみんな怒鳴ってるけど
みんな一斉にめちゃくちゃ言うもんだから、まったく聞き取りゃしない。

僕としては、え、これ爺ちゃんがやったことなの?ってカンジ。
でもどうやら爺ちゃんの特に動じない後姿からしてそんなカンジ。

したら、爺ちゃんさ。
有刺鉄線をまた開けて
自ら田んぼに入ってさ、一番最後に入って行ったモーちゃんの腕つかんで
じゃぶじゃぶモーちゃんだけ連れて上がって来ちゃったの。

みーんな、その開いた有刺鉄線に向かって走ってくるもんだから
爆発、爆発、爆発

遂に一人になっちゃった先輩がさ、ひざまづいて
ごめんなさいって泣き叫んだ時にさ
あ、コレ地雷?ってことになんとなく気付いた。

そっか、だから200万も掛かったのかなって事もね。

そこから2時間くらい経って、最後の爆発の音がしたっけナ。

普通さ、警察くらい来ると思わない?

ぜーんぜん。

田んぼには足とか頭とかバラバラのまんまだし、カラスがそれつついてるし。
田舎の警察の肝っ玉の大きさに驚いてた。

いや、今となっては違うってわかるけどw

モーちゃんのことも、爺ちゃんがしでかした事も(たぶんね)
気になったから、すぐに居間に向かったらさ
そこに居るのは裸で縛られてるモーちゃんと、
夕食の準備してる爺ちゃん。

怖かったけど、聞いたよね
さっきの何?って

したらさ

「ロシア製」だって。

ちげぇよ、ジジ
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