マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0985話
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ガルハイヴから近い位置にある以上、BETAの個体数が少なくなっているとしても、それは信じにくいというのも事実だ。
かといって、ウラリスクハイヴ、ボパールハイヴを攻略するにしても、マシュハドハイヴが楔となって邪魔。
もしどうしてもマシュハドハイヴを攻略するとしたら、まず最初にマシュハドハイヴを攻略して、BETAが準備を整えないうちにカシュガルハイヴに主戦力を向け、押さえとしてウラリスクハイヴ、ボパールハイヴにも攻略部隊を出す。
当然そうなれば、反対側からも戦力を出し、敦煌を攻略してすぐにカシュガルハイヴに戦力を向かわせるという手段が欲しい。
どうしてもアンバールハイヴ側から3面作戦が出来ないようなら、ヨーロッパ側で今回のブダペスクハイヴを攻略してもらった後、そこからウラリスクハイヴまで手を伸ばして貰うという方法もある。
その辺を説明すると、あやかが難しい顔をしながら頷く。
『ですが、それはマブラヴ世界の方でも分かっているのでは? それでいてこの反攻作戦の提案をしてきたという事は……』
「ああ。恐らく俺達の戦力を当てにしているんだろうな」
正直、この選択が間違っていると言い切れないのはそこだ。
確かに俺達シャドウミラーの戦力があれば、一件無茶ともとれるこの作戦は可能だ。だが、問題は……
「俺達がハイヴ攻略を手伝って占拠したとしても、それを維持出来るかどうかって事だろうな」
そう。マシュハドハイヴを攻略するの自体は、俺達が手を貸せばそれ程難しくはないだろう。だが、それを防衛するのにもこちらの戦力を頼られるようになってしまえば、色々と面倒な事態が起きかねない。
例えば自分達だけでこの世界の戦力たり得ないと考えて、半ば暴走するような事すら起きるかもしれないのだ。
普通であればまず有り得ないだろうが、このマブラヴ世界ではBETAに自分達の故郷が占領されているだけに、郷土愛のような自国に対する思いが強い。
あるいは、シャドウミラーの戦力に頼り切りになられても困る。
その辺を考えると……
「今回のハイヴ攻略作戦に関しては、中国方面とヨーロッパ方面に限定して、アンバールハイヴのある中東方面は現状維持の方がいいと思うんだけどな」
『なるほど。ではそのようにオーストラリアを通して国連に提言したいと思いますが、構いませんか?』
「頼む。それと今はハイヴの数を減らしていくのが重要だという認識を持っているというのを付け加えてくれ」
『それは……中国方面でのお話ですの?』
「敢えてどことは指定しないが、な」
シャドウミラーが手を貸せば、フェイズ5ハイヴを攻略するというのはそれ程難しくない。であるのなら、フェイズ2や3といったハイヴがこれ以上成長する前に攻略してしまうのが、俺としては正しい選択だと思
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