四話
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『お、おい。なんか、皇女様が押されてないかっ!?』
神が"才能投影(センス・トレース)"を発動させてからステラが劣性になり始めた事に観衆がどよめく
だが一番驚いているのはステラである
自分の能力や剣技を初めとした技術を盗まれた上で、あっさりと自分に適応した形に改良されたのだから
さながら、武に精通する神、武神の如く……
ー強い!!
もはや疑いようがない
ステラはそれを認めた
だから……
『お、おい……皇女様が距離を取ったぞ!?』
最大の敬意を持って倒すことにした……
観客席とリングを隔てる壁際まで後ろに跳躍したステラ……
其を見た神は感じた……
ーあ、これ、龍也の本気クラスの一撃出す気だー……と
そしてその勘は……
当たっていた
『な、何じゃありゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!??????』
観客が驚くのも無理はない……
百メートルを越える光の刃がドームの天井を溶かしながら貫いているのだから……
「(成る程……炎を集束させるとプラズマ化する……というのは聞いた事があるが)」
其を見た神は……
「改良の余地ありだな」
そう言いつつも偽・妃竜の罪剣(レーヴァテイン・レプリカ)に意識を向ける
其により偽・妃竜の罪剣(レーヴァテイン・レプリカ)の刃が光輝く
其を見たステラは終の太刀を降り下ろす前に
「あんたは強いわ……でも、終りよ」
尊敬を籠めた言葉と共に……
「《天壌焼き焦がす竜王の焔(カルサルティオ・サラマンドラ)》!!!!!」
降り下ろす!!!!
「……アホか、お前?」
其を聞いた神は笑う
「終わるわけないだろ? そんななまくらな伐刀絶技に……」
神は光輝く偽・妃竜の罪剣(レーヴァテイン・レプリカ)の切っ先を向けて言い放つ
「行くぞ、ステラ・ヴァーミリオン……負ける覚悟は出来てるか?」
瞬間、言葉と共に、神に魔力が集まる
血の如く、鮮やかな赤い魔力が……
自分と同じ火属性の能力?
一瞬ステラは思うがすぐに違うと気付く
「(魔力を……纏ってる!?)」
それを見てステラは思い出した……
ある日本人伐刀者が空気中の魔力を纏う事で一時的に魔力量を増やす術を見つけたという話を騎士機関の人が話していたことを……!!
つまり、彼はその術を編み出した本人である事を!!
ーーーでも、それが何だ!?
どれだけ魔力を纏っていようと、太陽の前には敵わない!!
其に双方の間合いは約60メートル
此方の方が先に届く!!
だが、この無能は、有り得ない方法で乗り越えた!
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