第4章
停止教室のヴァンパイア
第89話 大天使と出会います!
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いふぁしたぁ!」
「……ミカエルは?」
「帰りまひたぁ!」
「……ならもうここには用は無いわ。帰るわよ」
「あ、はい……」
ようやく、解放されたぁ…。
「……一番候補の部長が羨ましいですわ♪」
朱乃さんが何かを言っていたが、よく聞き取れなかった。
「あ、あのぅ、じゃあ朱乃さん!ぶ、部長ぉぉぉ!?」
「うっふふ♪」
踵を返して去っていった部長の跡を慌てて追い掛けていると、背後から朱乃さんの笑い声が聞こえてきた。
無言で石段を降りていく部長に置いてかれない様に着いていく俺。
……ううぅ、部長、やっぱり、怒ってる…。
部長の足取りは不機嫌その物だった。
ふと、部長が足を止める。
「……ねえ、イッセー?」
「は、はい!」
「朱乃は朱乃なのね?」
「はい…?」
「……朱乃は副部長。……けれど、朱乃なのね?……私は?」
「リアス部長です」
「……そうね…。私は部長だわ。でもリアスなのよ?」
「はい!部長は俺の主で!上級悪魔のリアス・グレモリー様です!」
「……なにが一番候補よ…!私が一番遠いじゃない…!」
部長が普段の気品に溢れた声音ではなく、極普通な女の子の声音で寂しげにそう言う。
「?あ、ぶ、部長!」
再び、部長は無言で石段を降り始めたので、慌てて跡に着いていく。
「明日はいよいよ会談だし、最終的な準備をしなくてわ。イッセー、貴方はどうするの?」
「学校に戻ります。ギャスパーの特訓もあるんで」
「……そう。じゃあ、ここで…」
石段を降りた所で部長と別れるが、その際に浮かべていた表情が酷く寂しげな物に見えてしまった。
「……部長…?」
「……部長のあれ、一体なんだったんだ?」
部長と別れてから学校に向かう道中、部長の浮かべてた表情の事が気になってしまっていた。
俺、なんか変な事言ってしまったのか?う〜ん、分からん。
「よう、イッセー」
「ん?」
考え込んでると、声を掛けられたので、思考を中断して、声がした方を見る。
「あ、明日夏…って、ええッ!?」
そこには明日夏がいたが、一緒にいる少年と少女を見て、驚きの声が出てしまう!
「また会ったね、兵藤一誠君」
「フン」
「ライニーにユウナ!」
明日夏と一緒にいた二人は先日のエクスカリバー強奪事件の際にやって来た教会の戦士(エクソシスト)だった。
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