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ハイスクールD×D 新訳 更新停止
第4章
停止教室のヴァンパイア
第89話 大天使と出会います!
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誠、姫島朱乃」
アルミヤさんもそう言い、ミカエルさんの跡を追う様にこの場から立ち去って行ってしまった。


「へえー、朱乃さんとアルミヤさんとミカエルさんがここであの剣を?」
「ええ。アスカロンの仕様を変更する儀礼を行っていたのですわ。特に聖剣についての造詣が深いアルミヤ殿のサポートは大変助かりましたわ」
あの後、朱乃さんが生活していると言う境内のお家の和室に来ていた。
「……あの、一つ聞いても良いですか?」
「なんでしょう?」
せっかく、二人っきりだし、俺は以前から朱乃さんに聞きたかった事を聞く事にした。
「……コカビエルとの戦いの時、あいつが言ってましたよね?」
「ッ!?」
あの時、あいつは「俺の邪魔をするか?バラキエルの力を宿す者よ?」と言い、それを聞いた朱乃さんが「……私を…あの者と一緒にするな!」と激昂した。
「……朱乃さんて、堕天使の幹部の…?」
「……そうよ。私は堕天使の幹部バラキエルと人間との間に生まれた者です。母はとある神社の娘でした。ある日、傷つき倒れていた堕天使の幹部であるバラキエルを助け、その時の縁で私を宿したと聞きます」
……そんな複雑な家庭事情を抱えていたのか朱乃さんは。
「……あの…すみません。俺、なんか、変な事を…」
バサッ!
「ッ!?」
すると、徐ろに立ち上がった朱乃さんが後ろを向いて着物を下ろし、背中を露出させると、翼が生えた!
しかも、片方が悪魔の翼ではなく、堕天使の黒い翼だった!
「そ、その翼!?」
「ええ、悪魔の翼と堕天使の翼、私はその両方を持っています。この穢れた翼、これが嫌で、私はリアスと出会い、悪魔になったの。でも、その結果生まれたのが堕天使の翼と悪魔の翼を持ったおぞましい生き物…。……フフッ、この身に穢れた血を宿す私にはお似合いかもしれません…」
「……朱乃さん…?」
……自嘲する朱乃さんは、とても悲しそうな響きの笑いをする。
「……それを知って、イッセー君はどう感じます?……堕天使は嫌いよね?貴方とアーシアちゃんを身も心も傷つけ、命までもを奪い、大切な貴方の街を破壊しようとした堕天使。良い思いを持てるはずが無いわね…」
「……はい。俺は堕天使が嫌いです…」
「………っ……」
「でも、朱乃さんは好きです!」
「え!?」
それを聞き、朱乃さんはとても悲しそうな表情になるが、俺は構わずに続けてそう言った。
「すみませんでした。なんか悪い事聞いちゃって。もー俺ってホント無神経で…」
「そう言う事ではなくて!?私は堕天使の…」
「関係ないっスよ!」
「わ、私は堕天使を憎んでいる貴方に嫌われまいとして必要以上に親しく近付いていたのかもしれないのよ…?」
「朱乃さんはそう言う人じゃないです!」
「いいえ、きっとそう。私は最低な女だわ…」
「違います
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