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我輩は逃亡者である
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させる力などデータにはなかったのに!」
「バカじゃないの?データで人間がわかるわけないじゃん…わかってれば私はこんなにならなかったよ」

もういいや、くーちゃんがいなくてかーくんも見つからない…たぶんそういうことなんだろう。
取り敢えずIS学園に向かおう、ちーちゃんがいるIS学園だ。くーちゃんも生きてるかもしれない。







▽▽▽▽






「そう思ってきたのにさぁ…なんでかなぁ」

私がIS学園手前の街まで来たらちーちゃんがいるし他の専用機持ち、勿論いっくんや箒ちゃんまで勢揃いだ。
…はぁ何だかもう疲れたなぁ。

「なんでここにいるのかな?学園は?」
「お前を捕らえるためだ、学園はIS1機と外から警備隊がイオスを着けて警戒している」

そっか…ならもう…。……嫌だッ!

「束、上代翔がどこにいるか知らないか?お前ならアイツがクローンと世界に知られたこの状態でも」
「うるさいなぁ…そんなこと束さんが知りたいよ!何でも知ってると思うな!何でもできると思うな!」
「ッ!?だが!」

うるさいうるさいうるさいうるさいうるさい!!もういいもうダメだ!こんな世界もう嫌だ!
――そう思ったとき 私 のなにかが決壊した。

「『私』だって人間なんだ、確かに認識できる人なんて両手に収まる人数しかいないよ?それでもその人たちが少しでも幸せになれるようにしたかった。
なのにそうしようとすればするほど皆離れていくんだ、自分に必要だと思ったときだけしか私には近づかない。私だって嫌われたり邪険に避けられたりしたら傷つくし悲しくなるよ。
そんな中で私に対して普通に接してくれる二人に会えたんだ。私のことを尊敬して慕ってくれつつも案外キツいこと言ったりするくーちゃ…クロエ・クロニクル。私に会うまで名前すら知らず私がどんな人間かわかってからも何も気にせずにいてくれた上代翔。
どう言い繕ってもいい状況にいたとは言えない二人だけど、だからこそあの二人には幸せになって欲しかった、してあげたかった」

そうだ、あの二人と過ごしているときが一番自然にいられてそれが、それが嬉しかったんだ。

「なのに!なのになのになのに!皆がまた私の邪魔をする!何がIS開発者だ!何が天災だ!それがどうした!?
世界からそんな風に言われてても結局たった二人を幸せにしてあげることすら出来なかった!世界は!そんなことすら私に許してくれない!
世界で大きな事件があれば私が関わっているという!こんな世界になったのは私のせいだと皆言う!
違う!確かに私はISを開発した、けどそれを間違った使い方をして世界を変えたのは私じゃない!皆だ!
皆が私を悪いと言う、皆が悪いことは私のせいだと言う…!
ただ私は私の夢を叶えたかっただけなの
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