第二十話 日高大尉!居合もやるぜ!!その十九
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「あれだよな」
「帰って来た、に出て来たな」
「メビウスにもな」
「確か骨の硬さダイヤモンドの二十倍だったな」
「相当な硬度だったぜ」
「そうだったな」
何故かここで出て来たのだ。
「それでか」
「これを斬れってのか」
「さっきのダイヤの兜の二十倍の硬度を」
「ちょっとこれはな」
「ハードだな」
「俺達でないと斬れないぜ」
ジャスティスカイザーなら大丈夫だった、パワースーツのお陰で。
そしてだ、日高もだった。
瞬時に両断してみせていた、それは気によるものだった。観客達はそれを見てまたしても言ったのだった。
「よし、今度こそな」
「日高さんの勝利だ」
「ジャスティスカイザー、年貢の納め時だ!」
「流石に今回は卑怯なやり方は出来ないぞ!」
「さあ、どうする!」
「さっきの日高大尉みたいに斬れるか!」
こう二人に言うのだった。
「無理だろ!」
「今度こそ負けを認めろ!」
「それで主役交代だ!」
「打ち切り万歳!」
「ふん、正義は勝つんだよ!」
「だから最後に勝つのは俺達だ!」
これが二人の観客達への返事だった、そして。
ここでだ、二人はというと。
懐から何かを出した、それは。
懐中時計だった、尚智は赤、尚武は青とそれぞれのカラーリングは忠実に守っている。これもグッズ化を狙ってだ。
その懐中時計を出してだ、二人は叫んだ。
「見ろ、俺達の新たな兵器!」
「時間よ止まれ!」
こう叫んで時計のスイッチを押す、すると。
大爆発が起こった、そして。
派手な爆発音と煙が起こった。その煙が消えた時には。
その某怪獣の角、二人のその前にあるそれは何とミロのビーナスとダビデ象にそれぞれなっていた。二人はそれを観客達に見せて誇らしげに言い切った。
「どうだ、斬ってやったぜ!」
「これならどうだ!」
「ただ両断しただけじゃない!」
「芸術作品にしてやったぜ!」
そうしてやったというのだ。
「居合は一瞬!」
「その一瞬の刀の動きで斬らないといけないよな」
「しかし俺達は時計爆弾で爆発を起こして視界を妨げた!」
「その間にここまで斬ったんだよ!」
「どうだ、この芸術作品!」
「両断よりずっと凄いだろ!」
審判にも見せて言う。
「大尉が斬ったのよりずっとな!」
「これならどうだ!」
「斬ったのは確かだ」
審判はその二人に苦々しい顔で答えた。
「例え見えていなかったとしてもな」
「だよな、見えなかったのはあんたの不始末」
「俺達の失態じゃない」
「そこでここまで斬ったんだからな」
「ちゃんと判定しろよ」
「わかった」
強引というレベではない屁理屈にもなっていない主張だが爆発の間にでも斬ったことは事実だ、それでだった。
審判の人も認
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