エドラス編
アースランド
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が起きて前を見るとそこには先程まであった妖精の尻尾がなくなっているのが見える・・・いや、それだけではない。周りにも何もなく、ただただ真っ白な広野が広がっている。
「ウソ・・・ギルドが・・・消えた・・・?街も・・・全部・・・そんな!」
ウェンディはゆっくり立ち上がる。
「一体・・・何が起きたの!!」
ウェンディはギルドのあった場所に立って叫ぶ。
「誰かいないのー!?誰かー!!!」
ウェンディが叫ぶが誰も姿を現さない。ウェンディは立ち尽くし、やがて膝をついた。
「・・・誰か・・・あれ?」
ウェンディはそこまできてあることに気づく。
「なんで・・・なんで私だけ・・・ここにいるの?」
ウェンディは自分の手のひらを見て呟く。
「街も・・・ギルドも・・・みんななくなっちゃったのに・・・なんで私だけ・・・」
そう言うウェンディの目からは涙がこぼれる。ウェンディが呆然としていると脇で何か音がするのでウェンディはそちらを向く。
じっと見ていると突然地面が小さく競り上がる。
「ひっ!!」
「ブハァッ!な・・・なんだ?」
競り上がった地面からはナツが姿を現す。
「ナツさん!!」
「ウェンディ!!あれ?ここどこだ?」
ナツは周りを見回す。ウェンディはナツを見つけ嬉しくなり、顔を赤くし、涙をこらえながらナツに言う。
「何も、覚えてないんですか?」
「寝てたからな」
ナツはそう言い立ち上がる。ウェンディもそれにあわせて立つ。
「ここ・・・ギルドですよ」
「はぁっ!?」
「突然空に穴が開いて、ギルドも街もみんな吸い込まれちゃったんです!!」
ウェンディが事情を説明するとナツは驚いた顔をする。その顔はギルドがなくなったということに驚いたというよりも、ウェンディがおかしなことを言ったことに対する驚きの方が大きいようだが・・・
「本当です!!残ったのは、私たちだけみたいなんですよ!!」
「ウェンディ・・・どっかに頭ぶつけた?えらいこっちゃ」
「違うー!!」
ウェンディの頭を心配そうに触るナツ。ウェンディはバタバタと腕を動かし否定する。するとウェンディは自分とナツとの共通点に気づく。
「もしかして・・・滅竜魔導士だけが残された!?」
「そうよ」
ウェンディの言葉を肯定する声がナツの後ろから聞こえ、二人はそちらを見る。そこには翼を出したシャルルとセシリーがいた。
「シャルル!!セシリー!!よかった!無事だったんだね!!」
「まぁね」
「なんか助かっちゃった〜」
ウェンディは二人に駆け寄り笑顔をこぼす。
「滅竜魔導士の持つ特殊な魔力が幸い
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