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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
エドラス編
アースランド
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「ん?誰?」
「こっちに来るよ〜?」

男はウェンディたちの前に来ると、その場に立ち止まる。ウェンディはその男を見ながら立ち上がる。

「ウェンディ」
「え?その声・・・」
「!?」
「今の声って・・・」

男の声にウェンディたちは思わず驚く。その声は三人には聞き覚えのある声だったからだ。

「まさか君たちがこのギルドに来るとは・・・」

男はそう言うとつけていた覆面を取り、顔をウェンディたちに見せる。その顔を見てウェンディたちは驚いた。

「ジェラール!?」

ウェンディは思わずそう言う。その顔は7年前にウェンディとシリルと共に旅をして、ニルヴァーナを止めたときに評議院に捕まったジェラールそのものだった。

「ど・・・どういうこと!?あんた確か捕まって!?」
「評議院に連行されていったよね〜!?」
「それは私とは別の人物だ」

驚くシャルルとセシリーにミストガンはそう説明する。

「そんな・・・」
「ウソでしょ!?」
「どう見たってあんたジェラールじゃない!!」
「私は、妖精の尻尾(フェアリーテイル)のミストガン。7年前はこの世界のことはよく知らずに、君たちにはジェラールと名乗ってしまった」
「え?」
「(この世界)って?」

ミストガンの説明にウェンディとセシリーは疑問を持ち、シャルルは目を見開かせる。

「ま・・・まさか・・・」

ミストガンはウェンディに向かってうなずいてみせる。ウェンディはジェラールを見つめる。

「あなたが・・・7年前の・・・あのときの・・・ジェラール・・・」

ウェンディは嬉しくて涙を流す。

「ずっと・・・ずっと会いたかったんだよ!!私も・・・シリルも・・・ずっと会いたかったんだよ!!」
「会いに行けなくてすまなかった・・・」

ミストガンは申し訳なさそうにそう言い、ウェンディが泣いているのを見ている。

「だが・・・今は再会を喜ぶ時間はない」
「え?」
「今すぐ・・・」

ミストガンは少しふらつく。

「今すぐこの街を離れるんだ!」

ミストガンはそう言うとウェンディの前に倒れるようにしゃがみこむ。

「ジェラール!!」
「私の任務は失敗した・・・」

ミストガンは雨の降っている上空を悔しそうに見上げる。

「大きくなりすぎたアニマは・・・もはや私一人の力では押さえられない!
・・・まもなく、マグノリアは消滅する」

ミストガンにそう言われたウェンディは驚く。

「ど・・・どういうこと・・・?全然意味わかんない!!」
「もう終わるんだ・・・消滅はすでに確定している」

ミストガンは下を向いたままそう言い、ウェンディはそれにただ驚くしかできない。

「せめて、君だけでも・・・」

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