Life4 帰郷
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飽和砲撃と言う奴だろうか。
ヴェネラナは、一誠の今後の予定を聞くと、気持ちよさげに頷いた後に紳士的振る舞いとマナーをの勉強を希望した。
一誠からすれば、何故自分がそんな事をしなければならないのかと不思議そうだった。
そこでリアスが立ち上がる。
「お父様、お母様!先程から私を置いて話を進めるなど、如何いう事なのでしょうか!!」
「お黙りなさい、リアス。貴女は今はまだ、次期当主候補に過ぎないのですよ?にも拘らず、その口の利き方は何ですか!その上貴女は、ライザーとの婚約を解消しているのよ。それを私たちが許しただけでも破格の待遇と思いなさい。その件で、お父様とサーゼクスがどれだけ上級悪魔の方々への根回しをしたと思っているの?一部の貴族には未だ『グレモリー家の我儘娘が伝説の龍を使って婚約破壊した』と、言われているのですよ?本来の事実とは幾らか異なっている部分があるとはいえ、魔王の妹とは言え、限度があります」
その事実に、一誠は何とも言えない顔をした。ゼノヴィア以外の他の眷属も同様だ。
当の相手のリアスは反論しようとしたが、現実と立場などの責任も含んだ言葉で、ヴェネラナは封殺する。
その事実にリアスは、悔しそうにしながら未だに納得しきれていない様子だが、反論の言葉を見つけられずに勢いよく椅子に座った。
「――――それに本来であれば、この夕餉後の説教に加えて明日から私と共に、再度上級悪魔の方々にお騒がせしたことへの謝罪訪問をさせようと予定していたのよ?それも無かった事にしたのだから、これ以上のわがままは許しません」
新たに事実に顔を歪めるのではなく、訝しむリアス。
「如何いう事ですか?」
「貴方が帰郷する前に、士郎君が謝罪とお詫びの品。それに加えて律儀に罰を要請して来たので、グレイフィアの発案により明日の夕刻まで執事として仕えさせているのよ。私から貴女への対応への緩和も狙っての行動として」
「え!?」
ヴェネラナの言葉にリアスが、眷属らが一斉に士郎へ向く。
しかし士郎は、直立不動で佇んでいるだけだ。
「し、士郎?如何して・・・」
「・・・・・・・・・」
「士郎君。今は普通の口調も許可するから、リアスの疑問に答えてあげて欲しい」
「判りました」
グレモリー公爵の許可が下りたので、姿勢を楽にしてリアスへ向く。
「正直、俺が実力を隠していたせいであんな風に終わってしまったが、ゲームが拮抗していれば、他にも道があったんじゃないかと反省していたよ。だからこそ、謝罪はしたが後悔はしていない。少なくとも、幼馴染としてはな」
「士郎・・・・・・」
「そう、寂しそうな顔をするな?友達が困っているんだから、助けるのは当然だろ?」
そこらの女の子にしたら
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