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英雄は誰がために立つ
Life4 帰郷
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めろ!こちらは私の方で何とかする!!』
 「いえ、ですから――――」
 『奥様と旦那様を如何するかだと!?そんな事を一々聞く――――』

 本邸前の呼び鈴側と城内では、明らかにおかしい差異が進行していた。
 この事に士郎も焦る。

 (如何いう事だ!?俺の訪問は、グレイフィアさんを経由して話は済んでいるんじゃなかったのか!?)

 用件自体は話していないモノの、アポを取らないほど士郎は落ちぶれていなかった。
 例えそれが、家族ぐるみで親しい家の訪問だったとしてもだ。
 だがそこに、漸く話を収拾出来る人物が現れた。

 『アルデン、その必要あ有りませんよ』
 『家令!』

 呼び鈴越しの城内から、グレイフィアの声が聞こえて内心で安堵する士郎。
 そうして暫くそこで待たされていると、誤解が解けたようで、グレイフィアのみで士郎を出迎えた。


 −Interlude−


 「いや、すまなかったね。うちのサーゼクスの妙な小細工のせいで」
 「いえ、大事に至らずに済みましたので、問題等ありません。ですから、如何かお気になさらず」

 士郎が来たので、リアス達も帰って来たのだという誤解も解けたので、漸く士郎はグレモリー公爵並びにグレモリー夫人と面会で来ていた。

 そもそも、何故話が通っていなかったかと言うと、サーゼクスの要請した会談への出席を断られた上、自分では無くグレイフィアを頼ったグレモリー公爵とグレモリー夫人との面談に、へそを曲げた彼は、グレイフィアに自分が連絡しておいたと言う虚偽の報告をしたために、この様な騒ぎになったのだ。
 勿論、この騒ぎの原因の人物はアザゼルとの会談後に、グレイフィア直々の折檻が確定している。
 どの様な末路が待っているか等予想出来るだろうに、よくやるモノだ。

 「それで士郎君。今日は何故、リアス達とは別に訪ねて来たのだね?」

 グレモリー公爵は、不躾な客への対応では無く純粋に問う。

 「はい。それにつきましては、本来であればもっと早めに来るべきでした。本当に申し訳ありませんでした」
 「ふむ?如何して謝るんだい?私たちは士郎君に謝罪される事など無かったはずだが・・・」
 「いえ、今迄は正体を隠していたからこそ来れませんでしたが、素性を明らかにしたのですから迅速に行動に移すところだったのです。にも拘らず遅れた事、申し訳ありませんでした」

 士郎は謝り続けるが、グレモリー公爵には覚えが無く、訝しむだけだった。
 しかし、士郎の口にしたキーワードから、冷静な分析から大体の事情に勘付くグレモリー夫人。

 「なるほど、そう言う事ですか」
 「如何いう事だい?ヴェネラナ」
 「恐らく士郎さんは、ライザー・フェニックスとの婚姻を掛けたレーティングゲー
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