マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0984話
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維持しろ」
『了解しました』
短く答えた量産型Wの言葉を聞き、空中を浮かんで延々とレーザーを食らっていた状態から、ツイン・ドライブとエナジーウィングを使い、一気にBETAとの距離を縮めて行く。
行きがけの駄賃とばかりに、突撃級の上空を通りながら腹部拡散ビーム砲を射出し続け、そのままBETAの群れに1本の道を作るかのように真っ直ぐ進む。
そうしてやがてBETAの群れの中央付近。丁度突撃級の最後尾辺りに止まると、そのままランツェ・カノーネの砲口を下へと向ける。
だが……ここで撃つのはランツェ・カノーネのビームではない。その砲口の下に取り付けられているフレイヤだ。
本来であれば、BETAの優先撃破目標になる爆弾やミサイル、あるいは砲弾の類だが……幸いここにはそれ以上にBETAの優先度が高いニーズヘッグの姿がある。
BETAのその正確無比な判断力があるからこそ、寧ろ安心して俺はフレイヤを撃ち放つ事が出来た。
「死ね、BETA共。……お前達の死骸を手に入れられないのは残念だが、それでもここにお前達の居場所はない」
その呟きと共に、T-LINKシステムでフレイヤ弾頭の効果範囲を設定してトリガーを引き、瞬間ランツェ・カノーネの砲口の下についているフレイヤ弾頭が発射される。
その弾頭は俺の予想通りにレーザーの一切を照射されず、目的の場所へと向かって突き進む。
まぁ、ニーズヘッグとフレイヤではどちらの方が高度な兵器なのかというのは明白だし、その辺を考えれば当然だろう。
そして、放たれたフレイヤ弾頭はBETAの群れの真ん中……丁度中衛の中間辺りで起爆する。
そして生まれる球体状のエネルギー。
リミッターの無い状態であれば半径100km程にまでその効果範囲は広がるのだが、ここでそこまで効果範囲を広げてしまえば、アンバールハイヴにまで届いてしまう。
よって、本来の効果範囲の5分の1、半径20km程度まで抑えた効果範囲は、BETAの最も数の多い小型種や要撃級、光線級を含む中衛を綺麗さっぱり消滅させ、更にその効果範囲は前衛の突撃級の半ば、後衛の要塞級、重光線級の大半をも飲み込んだ。
前衛と後衛の被害の大きさの違いは、やはり突撃級の移動速度故だろう。
更に、フレイヤの効果はこれだけでは終わらない。
球形状のエネルギーはその場にあった空気そのものをも消滅させており、次の瞬間にはそこに周辺の空気が大量に流れ込んで二次被害をもたらす。
突撃級もバランスを崩しながら強制的に背後へと引き寄せられ、重光線級は抵抗すら出来ないままに吸い込まれていく。要塞級にしても10本の足で踏ん張りきれず、こちらもまた同様に引き寄せられていった。
そうして引き寄せられた先でそれらのBETAがぶつかり、すり潰され、砕け、刺し貫かれる
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