マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0984話
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中心なので敵との距離は大きく開いている。
突撃級の死骸は、寧ろBETAの進軍を多少なりとも停滞させてくれるということでこちらの利益になっていると言えるだろう。
……それでも敵の数にジワジワと押し込まれているのだが。
『上からはどんな手を使ってもいいから、とにかくこの場を死守せよ、と』
「だろうな」
このアンバールハイヴは、オリジナルハイヴのカシュガルハイヴに最も近い位置にある人類の拠点だ。それを考えれば、国連軍上層部……延いてはアメリカはこの地を出来る限り手放したくないだろう。
もっとも、オリジナルハイヴが近いからこそ、敵の数が多くなるんだろうが。
だが、その命令は俺にとっては好都合だ。
「分かった。どんな手段を使ってもいいという命令を受けているんだな? ならフレイヤを使う」
『フレイヤ……と言うと、確かアラビア半島防衛戦で使った広範囲破壊兵器でしたな?』
「そうだ。一応前もって言っておくが、放射能や重力異常といったものはない。ただ、純粋に地面が抉り取られるのだけは我慢して貰う必要があるがな」
『……正直、独断で決定していいものかどうか迷うが、実際放射能等の悪影響もないというのは証明されいるし、このままでは物量に押し切られるだろう敵の数を考えればそれしか手段がないのは分かる。で、あるのなら……アクセル代表に全てを託そう』
ほう、現場主義もここに極まれりだな。
アラビア半島防衛戦でフレイヤを使った時は猛抗議が来たんだが。
いやまぁ、あの時は核と思われていたからしょうがないか?
ともあれ、こっちとしても許可を貰えるのなら話は簡単だ。
出来れば、鉄原ハイヴ、リヨンハイヴでもここみたいに柔軟な人物が指揮を執っていればいいんだが。
「分かった。なら俺はこれから群れの真ん中でフレイヤを使用する。その間はここにいる戦力だけでBETAと相対する事になるだろうが、メギロートやシャドウがいるから十分に保つ筈だ」
『確かに。こうして見る限りでは、アクセル代表達が援軍に来る前に比べるとBETA共の進行速度はかなり落ちているのが分かる』
それでもジリジリとこっちが物量で押し込まれつつあるというのは変わらないんだよな。
この数の差だけはどうしようもない。
もっとも、だからこそフレイヤのような兵器が役に立つんだが。
メガ・バスターキャノンを使ってこっちとの距離を縮めようとしている突撃級を一掃しながら通信に答える。
「なら早速行動を開始するが、構わないか?」
『了解した。幾つものハイヴを陥落させてきたシャドウミラーの実力を期待する』
その言葉と共に通信が切れる。
色々な意味で俺の担当区域は当たりだったな。
「俺はこれから敵の中央から背後を纏めて消滅させる。その間、戦線を
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