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異世界系暗殺者
本編
出会いの時間(2016/05/16 一部修正)
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彼が殴った黒板は文字通り粉々になった。砕けたのではなく、まるで砂の様に黒板が粉々になったんだ。これには流石の殺センセーも驚いていた。


「……立てた拳での一撃目で物質の抵抗力を相殺し、刹那の瞬間に拳を折って叩き込みんだ二撃目で衝撃を物体へとダイレクトに伝える打撃ですか」
「こ、殺センセー!?それって、もしかして―――」
「そうです、不破さん。るろう●剣心に登場した二重の極みです。まさか、現実で使える人間がいたとは………。先生、驚きです!!」
「……あっ」


殺センセー先生が声を上げた瞬間、彼は周囲――僕達の存在に気付き、教室全体を見回した。そして―――


「あー、何か邪魔しちまったみたいだな。俺、すぐに出て行くんで。お邪魔しました」


彼はそういうと、教室の窓から出て行こうとする。そんな彼に対して僕達は―――


「「「「「「「「「「ちょっと待てーーーーー!!ってか、何で窓から出て行こうとするーーーーー!!?」」」」」」」」」」


これが僕達3−Eと異世界からの来訪者―――異世界系暗殺者、南樹君との出会いだった。



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