暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
96話:Dの破壊者vs終わりのD
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ースと共に消え去ってしまった。
 事件を起こした犯人を取り逃がし、レリックは奪われてしまった。ヴィータがはやてに、そうやって報告しようとすると、フォワード陣が止めに入った。

 レリックを探し出した時、ティアナの案でレリックの厳重封印と場所の移動をしておき、本物はキャロが持つようにした。
 結果敵が持ち去ったのはレリックのケースのみ、レリック本体は守り通すことに成功したのだ。

 確かに敵は逃したが、今回の戦闘はレリック争奪戦≠ニしてはこちらの勝利で終わったのだ。


 そして六課が保護した少女は、聖王協会の敷地内にある聖王医療院へと送られ、検査の結果大きな問題がなさそうとの話だ。
 エリオやキャロも、戦闘中に負傷したがそれも軽症なものだった。シャマルの軽い手当ですぐに行動できるようになり、既に他のフォワード陣と共に報告書を書いているそうだ。

 そして残る人物―――門寺士はというと……


「いや〜、やられたやられた。面目ないね〜、すまん!」
「「………」」
「……あ、あの〜…ほんとすいません」


 ただ一人、敗戦となった士に、フェイトとはやては冷ややかな目線を注ぎ、士はバツが悪そうに謝罪した。
 しかし二人が聞きたいのはそのことではない、いやその件にも関与することなのだが、本命は……


「ライダーが相手だったっていうのは、どういうことなんや?」
「あ、あぁ…そのことね」


 二人が不機嫌な理由がなんとなくわかった士は、フェイトとはやてに向かって現状の推測を口にする。


「おそらく、あいつはショッカーが生み出した俺¢ホ策の一つだろう。まぁそれがなんで、レリック争奪戦に関わってくるのかわからないが、とにかく奴はお前らが戦闘した輩と協力関係にあるのは確かだ」
「…強かったの、相手。士が負けるぐらい」
「そうだな…少なくとも二段階解除の状態でも押し切られた。実力としてはかなりのものだと言えるだろうな」


 そう言って目の前に映し出される、数時間前の己とディエンドの戦いを見ながら顎に手を当てた。

 ディエンドライバーを使った銃撃戦、放った弾丸一つ一つを任意で操作できる能力。そしてライダーを召喚する能力は勿論、士の知らないライダーの武器≠召喚する能力。
 銃撃戦に関しては士の―――ディケイドのレベルをはるかに凌駕し、ライダーに関しても士の知らない<宴Cダーを召喚し、更には武器を召喚するという能力まで見せた。

 正直にいえば、彼に対する直接的な対策は今すぐに立てることができないのだ。とにかくやれることと言えば、次に彼と対峙したときに全力で当たるしかない。
 そう思いながら、士は手元にあったカップを手に取り中のコーヒーを啜る。


「なんや呑気にコーヒー啜っ
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