暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
96話:Dの破壊者vs終わりのD
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構えながらトリスに挿入した。

 士のその行動と共に、ディエンドも取り出したカードをディエンドライバーへ差し込み、銃身を前へスライドさせる。


〈〈 FINAL ATACK RIDE ――― 〉〉

〈 de de de DEN-O ! 〉〈フルチャージ〉
〈 di di di DI-END 〉


 二人のカードが発動されたと同時に、それぞれの正面に変化が訪れる。

 前に構えたディエンドライバーの前には、ホログラム状となった無数のカードが銃口を中心に配置され、照準となって士を捕捉した。
 対する士は、正面に構えたデンガッシャーにフリーエネルギーを集中させ、更には両肩にある水晶のようなもの―――ドラゴンジェム≠ゥらもエネルギーを供給し、紫色のエネルギー球を作り出していく。

 それぞれがエネルギーを最大まで溜めていき、そして遂に両者の指が引き金にかかる。


「「―――ッ!!」」

〈 Wild shot ! 〉
〈 Dimenstion shoot 〉


 ほぼ同じタイミングで、引き金が引かれる。

 ディエンドライバーから放たれる巨大なビーム砲―――ディメンションシュート=Aデンガッシャーから放たれる紫色のエネルギー球―――ワイルドショット=B
 両者の必殺技が放たれ、互いに迫り合う。しかしその間に、新たな行動を始める者がいた。

 ―――士だ。
 彼はワイルドショットを発射してすぐ、電王の変身を解きディケイドに戻ったのだ。そして予めライドブッカーから取り出していた自身の紋章の描かれた<Jードをトリスに差し込み、発動する。


〈 FINAL ATACK RIDE・de de de DECADE ! 〉


 同時にホログラム状のカードが数枚士の目の前に現れる。
 実はディエンドの必殺技を知る士は、もしかしたらワイルドショットでは撃ち抜けないのではないかと懸念したのだ。

 だからディケイドに戻り、自身の必殺技―――ディメンションブラスト≠上乗せしようと考えたのだ。
 そして先に放たれた二つの必殺技が衝突すると同時に、士はライドブッカーの引き金を引いた。ディメンションブラストはワイルドショットを巻き込み、ディメンションシュートと拮抗した。

 これならいける、そう確信のような物を感じた士。しかし……


「甘く見られた≠烽フだな…そんな単純な足し算で打ち破れるとでも?」


 その一言―――小さく、しかし明らかに苛立ちが込められた低い声による、たった一言で。
 二つの必殺技を合わせた士の攻撃が…押され始めた≠フだ。


「なッ! くぅぅぅッ!」


 慌てて力を込めるディケイド、しかしそれでもディメンションシュートの進行は
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