暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
96話:Dの破壊者vs終わりのD
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違い、弾速も速く威力も高い。それらをほぼ全て受けた士は吹き飛ばされ、地面に転がった。

 爆煙の中から歩き出てきたディエンド。すぐに士は膝立ちになり、仮面の下でディエンドを睨みつける。
 だがディエンドの方は士の睨みなど何処吹く風、悠然とした態度で歩み寄ってくる。

 士はそれを見てすぐに立ち上がり、竿をゆっくりと構える。対しディエンドは立ち止まり、銃口を向ける。その距離約10メートル程。
 すぐに士はディエンドに向かって飛び出す。直進してくる士に向け、ディエンドは引き金を引き弾丸を放つ。


「同じ手を、何度も食らうか!」


 ディエンドの意思により誘導された数発の弾丸、士はそれを竿を振るって対処する。
 だが先程とは違い、デンガッシャーに魔力から変換したフリーエネルギーを纏わせ、一撃で確実に弾丸を破壊し、先程のように誘導されるのを阻止した。


「……流石に、学習するか」


 そう呟くディエンド、全ての弾丸を破壊した士はそのまま直進し、ディエンドに一撃を浴びせるべく竿を握る手に力を込める。
 だが、と言うディエンドは、左腰にある小型のカードケースを開きカードを取り出した。それを見た士はディエンドの能力を発動させまいと歩を速める。

 その行動が功を奏してか、ディエンドがカードをディエンドライバーに装填する前に士がディエンドの下へ駆けつける。そして力を込めた竿を振り上げ、一気に振り下ろす。
 ディエンドはそれに対し、ディエンドライバーを逆手に持ち替え竿を受け止めた。これでディエンドの召喚能力は使えない。そう士は思った。

 しかし、ディエンドの狙いは士の考える事とは別の行動≠セった。
 ディエンドが取り出したカード、彼はそれをディエンドライバーへ運ばずに腰に身に付けている自らの紋章があしらわれているベルトの付近まで持っていく。

 そして―――ベルトの上部にある<Jードリーダーのようなスロットにカードを通した。


〈 WEPON RIDE・G3 ――― SCORPION 〉
「は…?」


 訳のわからない事≠ェ起こった。士の脳は目の前の現象を見てそう思考した。
 カードリーダーに通されたカードは光に包まれ、ディエンドの左手に収まった。そしてその光が次第に形を成していき、鏡が割れるように光が砕けると……

 そこには、銃身が黒く上部にスコープの付いた突撃銃が握られていた。

 突然のことに動揺を隠せない士だったが、ディエンドはお構いなしにそれを士の腹部に向け、引き金を引いた。


「ぐッ、がぁぁぁッ!!」


 士の体からは火花が散り、苦痛と共に悲鳴を上げる。衝撃に耐えきれずディエンドから離れるが、それはディエンドにとっては己の距離≠ネのだ。
 逆手
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