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我輩は逃亡者である
第二章 世界からの逃亡者三人。
19.ハジメテノオツカイ
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にます!あれは束様しか対応できませんッ!」
「フンッ!!」
「うぉぉぉぉああああ!!」
「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!?」

千冬から放たれたコンクリート散弾第2波を片スラスターでバレルロールのような軌道で紙一重……もとい運よくかわして海へと突っ込んだマドカとクロエであった。




▽▽▽▽




織斑さんの理不尽キックにより海へブッ飛ばされた沈んだおれだったが息継ぎをしようと海面へ向かう途中マドッチがくーちゃん抱えながら海中を突っ切ってきた。

「ごぽぉぉぉ!?……ん?マドッチに抱えられたら息ができるように、ISの機能か。にしてもマドッチ、背中の翼片方壊れてない?」
「姉さんだ!地面のコンクリートを蹴りでぶち抜いて散弾のように撃ってきたんだ!」
「しかもガードどころか防御貫通です!あれは人なんですか!?」
「うわぁ……ホント理不尽だ。チート過ぎて正面からの対決とか束先輩呼ばないとヤバい」
「取り敢えずこのまま海中を使って逃げるぞ!」
「はい既にステルス玉はオンにしてます!に、逃げ切れてよかったです……ワールド・パージを完全に無視されるとは予想外でした」

……一人だったらホントに無理だった、前におれ10人いたら何とかなるかもとか束先輩言ってたけど99人が肉壁として盾となってもトイレットペーパーを濡れた拳で貫くが如く残り一人のおれを捕らえるだろう。もう追われたくない相手No,1である。


――こうして無事暮桜のコアを取り……命からがら逃亡を果たした3人であった。
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