第二章 世界からの逃亡者三人。
18.たまにはゆっくり
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ギーが尽きても何度でも起き上がってくるとかゾンビみたいだ。
「しかし消防用ISなのにあの生徒会長よく戦えますね」
「え?消防用じゃないよ?」
「はい?いや、水出すだけじゃないんですか?」
「いやいや、よく見てよかーくん。普通の水じゃあんな動きや防御力ないでしょ」
「うわっ、ホントだ気持ち悪!?水が変な動きしてミサイル防いでる!……大道芸?」
「どうしてかーくんさんはそうやって正解から離れていくのでしょうか……」
えっ、だって水があんな動きするとか普通じゃないし……ほら何か『クリアパッション!』とか言って水蒸気的ななにかが爆発した。ガソリンでも使ったのだろうか、とんだ消防用ISだ……いや、違うのか。
「あれは水の中にナノマシンが入っていてそれで操作してるんだよ、さっきの爆発もそれの応用だね」
「ナノマシン……?何でもありですね」
「まーねー、どれもこれも束さんには興味ないけど」
「面白くないから」
「その通り」
「あっ、織斑一夏と束様の妹様が共倒れしました」
おおっ、お互いにすれ違い様に切り合い相討ちとは格好いい終わり方である。
……水色姉妹の戦いはどうだろう。正直水色眼鏡っ娘に頑張ってほしい、まともな競技用ISは君だけなんだ。
「あっ……水色眼鏡っ娘が負けた」
「IS学園生徒会長は学園最強らしいので」
「なにそれ、どんなヤンキー学校?」
「まあ真の学園最強はちーちゃんだけどね」
そりゃそうである、あれ以上の存在がいるとかやめてもらいたい。……まあ束先輩は置いておいて。
「よし!箒ちゃんやいっくんの成長も見れたし束さんはもういいや!かーくんとくーちゃんはまだ見とく?」
「そうですね、もう少し見とこうかと」
「はい、他の専用機も見ておいてみたいので……束様はどうなさるので?」
「んー、ちょっと今作ってるものを仕上げようかと」
「変なものつくらないでくださいよ?」
「もちろん!くーちゃん、かーくん出来上がりを楽しみにしててね!」
「ういっす、面白いのを期待してます」
「はい、束様。期待してます」
まあ束先輩がつくるものは基本面白いので期待、しかしたまにとんでもないものをつくるので不安もあるが好奇心には負けるのだ。そんな魅力がある、人は好奇心では死なないので問題ない。
「あ、あの中国の空気ガン束先輩がつくって捨てたってやつだ」
「衝撃砲と言われる武装ですね、撃った砲撃が見えず砲身がないため避けることが難しいとされています」
「あれ?空気ガンってそんなにえげつなかったっけ?」
「まあ束様からしたら面白くないし失敗作みたいなものと仰ってましたが」
「面白くないのはともかくあれで失敗作とかやっぱ束先輩すげぇ」
――やっぱり束先輩がつくるものは常識を超えてくる。
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