第二章 世界からの逃亡者三人。
17.キャノンの意味って何?
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のボタンを押して織斑一夏の真上へ投げた。
−−そして
「ぎゃああああああ!?臭い!おぇぷっ……何だこれ!?」
「ふっ、ざまあみ……うぇぇぇ臭いっ!?」
「嫁大丈夫か!?うっ、何だこの臭いは毒か!?」
織斑一夏はシュールストレミングを頭からもろに被って臭くてえづきマドッチはマドッチで一瞬ドヤ顔したあとにこれまたえづいてる。そして何故かボーデヴィッヒさんが来ている。カオスである。
「マドッチ逃げるよ!」
「わ、わかった!うぇ……」
マドッチを茂みに引っ張りこんで逃亡するが…後ろでは臭いに苦しむ織斑一夏とどうすればいいのかわからず戸惑うボーデヴィッヒさんが見えた。
「……シュールストレミングはやりすぎた。私もあの距離で臭くて吐きそうだった」
「くさやと納豆くらいでよかったね……いつか謝ろう」
「ああ、そうだな……」
――少し反省しながら逃亡するおれとマドッチだった。
▼▼▼▼
少し時を遡り無事キャノンボール・ファストが終わった会場。
『これで全レースが終了しました、キャノンボール・ファストを終了します。お疲れ様でした』
キャノンボール・ファスト終了を告げる放送がなった。
そんな中戸惑う生徒たちの姿が……
「え?終わり……?まだ乱入も襲撃もされてないよ?」
「いえ、学園祭だって結局侵入者がいて生徒会長が出たって行ってたし今回も……え?特に何もなかった?」
「……嘘よ、ドッキリか何かでしょう!?」
「そんな、こんなのってないよ!」
「夢、そう!夢ね!朝起きてキャノンボール・ファストに行ったら襲撃されるんだわ!」
「皆ー落ち着いてー、本当に襲撃も乱入もされてないよー?」
「なん、ですって……?」
「おぉぉぉぉぉ!?今年始まって以来の快挙よ!」
「今晩はお祝いよ!」
「夢も希望もあったんだね!」
「夢じゃない、夢じゃなかった!」
「皆ぁぁぁ!今夜は飲み明かすわよぉぉぉ!」
「未成年だからジュースだけどね!今夜はカロリー計算だって無視よ!」
「食って飲んで弾けるわっ!」
『うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!』
そんなある意味異常事態に驚きはしゃぐ生徒たちを見ていた二人の教師がいた。
「織斑先生……明日私学園のセキュリティを上げてもらうように政府や上に掛け合ってきます」
「……いや私も行こう山田くん、これは流石に何かくるものがある」
「ですよね……」
−−その後ある二人教師の尽力により学園のセキュリティは少し改善されたそうな。……今もどこかにいる天災に通用するかは兎も角。
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