第二章 世界からの逃亡者三人。
11.ガッカリですよ
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がこのベッドもフカフカさ加減的にかなりいいものではないだろう、この部屋はファーストクラスってやつではなかろうか。
やはりボンボンの金持ちが泊まる部屋のようだ。
そしてそんな部屋を用意される束先輩……ファンタとタコス、長いしめんどくさいしファンタコスでいいや。ファンタコスはそんなに大量生産できる機械を束先輩につくってほしいのだろうか?
−−そんな下らないことを考えつつゆったり意識を覚醒させ目を開くと顔の間近に油性ペンをもっている束先輩と目が合いました。
…横を向けばオロオロしてるくーちゃん、和む。前を向けば何をしようとしてたか丸わかりな油性ペンを持った束先輩。
「て、テヘペロ☆」
「…………………………はぁ」
「た、ため息!?」
「おはようくーちゃんよく寝れた?朝ごはんはまだ?よし、まだなら一緒に食べに行こう!」
「え、あのまだですが束様も…」
「こらこらくーちゃん朝ごはんはしっかり食べないと一日持たないぞー、朝ごはん抜いた日に追われたときにそれを実感したね。さー、くーちゃん朝ごはんだよ!きっとこんな綺麗なホテルなんだから豪華な朝ごはんだよ、たのしみだね!」
「いえ、ですから…はい」
「さぁ行こうか!二人で!」
「すみませんでしたぁ!かーくん許して!束さんも連れてって!無視は一番辛いよ!?」
それはかつてないほど、とても潔く綺麗な土下座でしたとくーちゃんは後に語る。
「いえ、許すもなにも怒ってませんよ。ただ世界的に天災って呼ばれてる人がやることがアレかと思うとガッカリしただけで…やるなら目が覚めたら束先輩が6人になってるくらいやると思ってたのに…!」
「そこなの!?というか自分で言うのもなんだけど束さんが6人もいたら世界が滅びるよ?やっていいならやれないことないけど。いいのかな?いいのかなー?」
「おれが間違ってましたぁ!やっぱやめてください!」
それは見たこともないくらいの手のひら返しをした堂々とした土下座でしたとくーちゃんは後に語る。
「ふはははは!わかればいいのさ!さあくーちゃん朝ごはんを食べに行こうか!二人で!」
「いってらっしゃーい、こっちはルームサービスで朝ごはん食べときますねー」
「そこはノろうよ!」
「いや、このサンドイッチセット美味しそうなんで…」
「あ、私もそれを食べてみたいですね」
「じゃあ束さんもそれにする!」
「悪いな束先輩、このサンドイッチ2人用なんだ!」
「どんなサンドイッチ!?助けてクロえもーん!」
「え!あの…皆で食べましょう?」
−−この後結局3人ともルームサービスのサンドイッチを食べましたとさ。
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