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黄色い帽子
4部分:第四章
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聞、にテレビだが。彼等は気付いていなかった。
 それでだ。彼等は煽られてだった。
 またしてもだ。騒ぎそうしていた。だが。
 流石にだ。彼等も少数になっていた。寿命で死んだ者もいてネットがさらに普及していっていてだ。力が弱まっていたのだ。
 それでだ。騒いでいる面々は。
 誰からも相手にされなくなった。新聞もテレビも観る者は少なくなっていた。
 そしてだ。煽られている者達は。
 孤立して騒ぎ喚くだけで。殆んど相手にされなくなり。
 孤立した中でだ。喚き続けていた。
「何故誰も俺達に賛同しない!」
「こんな筈じゃない!」
「こんな筈じゃなかった!」
 こんなことを喚くが最早無力になっていた。時代は変わっていた。だがそれに気付かない者が喚いているだけになっていた。黄色い帽子は最早道に捨てられ踏みつけられるかだ。愚か者だけが被るものになっていた。


黄色い帽子   完


                   2011・9・2

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