第二章 世界からの逃亡者三人。
08.先輩からのお誘い
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緒だね。キャッ、おそろ」
「何でですか?」
「…えーとかーくんは世界で2人しかいない人間だからだね」
「束先輩ボケた?おれは一人しかいないよ」
「束様しっかりしてください、かーくんさんは一人しかいません」
「そうじゃないよ!しかも二人とも何か息合ってるね!?…はぁ、正確に言うと世界中の男の中で2人しかいない男性IS操縦者だからだね」
えー世界はそんなことでおれを追ってるの…?ほんとたまたまタマタマついてるやつが二人操縦出来ただけなのに。絶対世界で他に一人しか出来ないことやってる珍しい人いるって、そっち追っかけようよ。男性操縦者だなんて2人いればまだまだ見つかるよ、ほら逃げたやつ追うよりもっと頑張って探そう世界!応援するから!
−−まあ要するに逃亡者として先輩なのか。ISって結構前からある気するから結構な先輩である。
「そうですか。束先輩ちなみに他に動かせる男はいないんですかね?」
「んー残念ながら束さんのわかる限りではいないね、何でそんなこと聞くのかな?」
「いや居たら今もバレずに悠々暮らしてるソイツをスケープゴートにしたくて…」
「かーくん中々最低だね!」
ですよね、逃亡続けてると性格がすれてきた気がしてならない。具体的にはあのとき。
「ラーメン屋で個人情報だだ漏れの貼り紙見てから性格がすれてきてる自覚はあります」
「ギクッ…」
「ギクッって何ですか?何か心当たりが?」
「い、いやー始め2人目の男性操縦者が見つかったって聞いたときかーくんのこと気に入らなくて…片手間で警察に情報リークしちゃった!テヘペロ☆」
「束様…それは」
ああ、なんかこの人が世界で指名手配されてる理由がわかってきた。少なくとも片手間でやっていいことじゃないよ。
「まあいいですよ、どうせそのうちバレることが多い内容でしたし。束先輩が直接手を出してたこと考えれば比にならないですし」
「ひゅー、懐が広いねかーくん!」
「よかったですね束様。…そういえばかーくんさんはこれからどうなさるので?」
ん?そーだねぇ、取り敢えず凌ぎであの場からから逃げたくて束さ…束先輩頼ったわけだけどこれからなんて考えてなかった。というか先を考えて行動したことあったかな?樹海に突撃して何かの施設に捕まりパスポートもないのに空港にいって密航船で海を渡ろうとして挙げ句の果てには初代ブリュンヒルデと天災に遭遇したけど…これは酷い。しかし…
「今までも今も先のこともは何も考えてないよ!くーちゃん!」
「何でちょっとドヤ顔で言ってるんですか…?」
これがおれ、行き当たりばったりの上代クオリティー。
とかいつも通りくだらないこと考えてたら
「なら束さんとくーちゃんと一緒に世界から逃げないかい?」
−−それはまた今後を大きく変えそう
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