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我輩は逃亡者である
第一章 ただいま逃亡中ぼっち。
02.二次元への扉(現実逃避)
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「どうした一夏…ん?」
「一夏さんどうかしましたか?…え?」

『あれは…上代翔さんです!あのペイントボールで真っ赤な背中は間違いありません!警察に連絡をいれながら空から追跡を続けたいと思いま…あ、あれは富士さ、いえ!樹海です!上代翔さんは何故か樹海に向かって走っていきます』
じゅ、樹海!?なんでそんなとこに…ってか距離があるせいか画質が悪くて見にくいけどアイツなんか目が血走って見えるんだが…

『上代翔さん止まってください、ホント止まってください!ああ!?樹海へそのまま入ってしまいした…追跡を続けたいのですが樹が邪魔をして空からの追跡は困難です。一度地上へと降り警察の方々と合流したいと思います!』

「……」
「……」
「……」
えぇ…本当に入ってしまったぞ。樹海って確か一度入ると出れないって言われてなかったっけ?

「一夏、残念だが諦めろ。なに二人目が見つかったのだ、三人目だってきっと見つかるさ」
「そうですわ、彼のことは残念でしたがそうお気を落とさないでください」
「おいおい!?箒もセシリアも諦めるの早すぎるだろ!?確かに空からの捜索も難しいだろうし、かといって地上をしらみ潰しに捜索するのも難しいかもしれないけど他に方法が…そうだ!ISを使えば探し出せるだろ!」
方位磁石などは狂うかもしれないがISのハイパーセンサーを使って探せば見つかるに違いない!
そうと決まればこうしちゃいられない。

「善は急げだ、千冬姉に相談してくるぜ!」
待ってろよ、上代翔!




▼▼▼▼



おはようございます、目が覚めるとそこは緑に囲まれた森の中でした…あるぇー?どこだここ?
徹夜で警察から逃げ切ったとこまでは何となく覚えてるんだけどなそれ以降のことが…あっ!?思い出した!徹夜特有のおかしなテンションになって目の前の山に向かって闇雲に全力疾走したんだった。でひたすら走ったあと遂に体力が果てて眠っちゃったんだ。
まあ、あの山って間違いなく富士山だったよね。初日に見たやつ。
−−でも山に入る前にすでに森みたいなとこに突っ込んだんだよなぁ。例えるなら樹の海みたいなとこ…樹の…海?


「樹海じゃんここ!?」
まさか樹海に迷い混むとは…何だよただいま山よ、俺は帰ってきたぞ(笑)って。徹夜のテンションって怖いね…
しかしどうしようかな、樹海って方位磁石使えないとか聞いたことあるけどそもそも方位磁石とか持ってないし。これは生きて帰るのは絶望的なのか…?

−−いや、こう考えるんだ上代翔。あのまま逃げてたとしても捕まってしまってたのがオチに決まってる。そしてそのまま解剖とか実験とかされてたに違いない…そう考えると一か八か樹海に逃げ込んだのもありだよね!
風の噂によると樹海には二次元への扉があると聞い
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