10話不動を継ぐ者と負け
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「あー負けた〜」
俺は三年ぶりに負けて大の字でその場に倒れ込む
「遊夜くん、手抜いたでしょ?」
勝った小鳥は不機嫌そうに歩いてくる
「ナンノコトデスカー」
「わかってるからね?遊夜くん、あの時防ぐカードあったよね?」
読まれてた!?まあ、確かに手札には『速攻のかかし』、伏せには『攻撃の無力化』、『くず鉄のかかし』があった。
「確かにあったよ。使えば2ターンは持っていたかな。」
「私を勝たせるためにわざと負けたの?」
「半分正解、もう半分は負けたかったからかな」
三年間楽しいデュエルは咲夜姉とだけだった、他人とのデュエルは不動≠背負っていて負けることができなく楽しくなかった……負けが許されるデュエル……他人との楽しいデュエル……
「負けたかった?」
「うん。三年間、俺は咲夜姉とのデュエル以外、負けが許されないデュエルしかできなかった…………もちろん楽しくなかった……」
「だから、負けたかった……でも、わざと負けるのはよくないよ?」
「わかってるよ。でも、小鳥が俺に勝つにはまだ早い!」
ハッキリ言って小鳥が俺に勝つのはまだ無理
「そうだよね………でも、次は本気でやって?全力の遊夜くんとデュエルしてみたい」
「明日ね。もう遅いし、早く寝ないと明日に響くよ?」
時計見ると10時を過ぎていた、俺は平気だが、小鳥は隠しているけど眠そう。
「そうだね。明日お願いね?」
「おう!」
俺は何かを忘れてると思いながらもリビングを出て俺と咲夜姉の部屋に小鳥と一緒に歩き出す
「しかし、小鳥、よく回せたね。初めてなのに……」
「皆が教えてくれたんだ」
小鳥は笑顔で答える……皆が教えてくれた≠ニ…
「そっか、小鳥も見えるようになったんだね。デュエルモンスターズの精霊」
「遊夜くんも見えるの?」
「このカード達だけね」
俺はデッキケースからスターダスト・ドラゴン∞ブラックフェザードラゴン∞レッド・デーモンズ・ドラゴン≠取り出し小鳥に見せる
「他は見えないの?」
「うん……このデッキは皆が持っていたカードでできてるから、主と認めて貰ってないんだと思う……」
俺が使ってるカード達はみな、父さん達が使っていたカードだ。父さん達に貰っていたカードも少しは入ってるけど九割父さん達のカードでできてる。
「そんなこと無いと思うよ?遊夜君はそう思ってるから見えないんだとおもうよ?」
「そうなのかもな……でも、見えなくてもカードが教えてくれる……カードが……父さんが導いてくれる…今はそれでいいんだ…」
「遊夜君…」
話していると部屋に着く
「あっ………」
「遊夜君どうし
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