マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0983話
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出来ず焦ってしまったのだろう。
だが……それにしても、ここまで大規模なBETAの動きは初めてだな。俺が知っている限り、マブラヴ世界の歴史でもここまでの動きはなかった筈だ。
まさか周辺のハイヴから大規模な戦力を出して、タイミングを合わせて攻撃してくるとはな。
「分かった、ホワイトスターの方には?」
「既に知らされている筈です」
「なるほど、なら特にこの世界で気にする事はないな。マブラヴ世界の件に関してはこっちで動くから心配いらない。お前はこの基地でしっかりと働いていろ。……ムラタ、スティング、アウル」
男に動揺しないように言い聞かせ、この場にいる3人へと視線を向ける。
それを聞いた3人は待ってましたとばかりに笑みを浮かべていた。
「聞いての通りだ。マブラヴ世界の方で色々と忙しくなるらしい。俺達も行くぞ」
「うむ」
ムラタが頷き、他の2人も同様に頷く。
「私もぉ、行ってみたいんだけどぉ」
俺達の話に興味を持ったのか、あるいは単純にムラタと離れたくなかったのか、ロゥリィがそう告げてくる。
だが、それには首を横に振る。
「悪いが、ここからはシャドウミラーとしての行動だ。他の世界の出来事でもあるし、あくまでも現地協力者であるロゥリィには関与する義務も権利もない」
もしもこれでロゥリィがシャドウミラーの一員であれば、話は別だっただろう。だが、ロゥリィはあくまでもこの世界の協力者でしかないのだ。
俺がその辺を説明すると、渋々ではあるがロゥリィも納得したのかムラタへと声を掛ける。
「分かったわよぉ。けどぉ、怪我とかしないで帰ってきなさいよぉ」
「問題ない。所詮敵はBETAだ。この世界のゴブリンやオークに比べると手強いだろうが、トリニティゲインを使う以上はどうという事はない」
そんなやり取りを聞き、ふとこの2人の関係はどこまで進んでいるのだろうと、不思議に思う。
基本的には修行仲間のような感じだろうが、それでもお互いに憎からず思っていなければ行動を共には出来ないだろう。それを考えると、結構お似合いな気がするんだが。
そうなれば、ロゥリィがいずれシャドウミラーに所属するという可能性もある、か?
まぁ、この世界では人間と神の間の種族とも言える亜神が組織に属してもいいのかどうかは、俺にも分からないが。
寧ろムラタがシャドウミラーを抜ける……いや、ないな。
殆ど本能的に闘争を求めるムラタだ。シャドウミラーにいれば多種多様な敵と戦う事が出来る以上、その環境を自ら捨てるような事はないだろう。
「アクセル、どうした? ホワイトスターに戻るのだろう?」
「ん? ああ、そうだな。じゃあ行くか」
そう告げ、その場にいた全員で走り出して門の方へと向かっていく。
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