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転生とらぶる
マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0983話
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然知ってるよ。ったく」

 そう告げてくるアウルは、見るからに不機嫌そうな表情を浮かべている。
 ……何だ? 何かアウルが不機嫌になる要因があったか?

「ほら、落ち着けって。しょうがないだろ? 難しいってお前自身が言ってたじゃないか」

 アウルの肩を叩いてそう告げるスティングだが、何か問題でもあったのか?
 そう言えば、アウルと円、美砂の2人は結構仲が悪かったな。そっち関係の揉めごとでもあったのかもしれないな。
 そんな風に眺めている俺達の視線の先では、エアカー型のトレーラーが次々と到着しては、門を潜ってホワイトスターへと向かって行く。
 実は最初、このアルヌスの丘に備蓄基地を作った方がいいのではないかという話があったのだが、そもそもコンテナを運ぶトレーラーが普通に門を通れる事が判明すると、わざわざこの門世界に置いておかなくてもホワイトスターの方に纏めて備蓄しておいた方がいいという判断になった。
 実際、帝国が滅びて連合国が支配者に取って代わったとはいっても、全てが全て上手くいっている訳ではない。
 連合国だからこそ意思の決定に時間が掛かり、緊急事態には後手に回る事もある。
 最近だと帝国軍の残党が蜂起した時に、鎮圧するのか降伏させる為に交渉するのか、あるいは停戦状態に収めるのかで議論が紛糾し、最終的には鎮圧するという事になったものの、次はどこの国がどれだけの戦力を出すかという件で揉める羽目になった。
 殆どの国々が自国の利益のみを考えての発言をする為に、意見を纏めるのに時間が掛かったんだよな。
 そういう意味では色々と問題があるかもしれないが、帝国のように暴走に近い真似をされるよりは安全だろう。
 ともあれ、そんな風に連合国は意思決定が遅い事もあり、連合国領内の治安は微妙に悪い。
 勿論このアルヌスの丘の基地を誰が使っているのかというのは広く知られている為、ここにちょっかいを出してくる奴は殆どいない。だが殆どいないという事は、少しはいるという事だ。
 自分達の実力を過信している盗賊、あるいは帝国の残党、酷いのになると連合国の一員でありながら……というのすらもいる。
 当然そういう奴等は量産型Wやメギロート、イルメヤに発見され次第捕縛され、あるいは銃殺されているのだが、それでも安全に疑問を抱かれるこの門世界に各種資源を置いておくのは色々と不味い。
 それにこの資源に関しては帝国からの賠償として受け取っている以上、ギアス世界、SEED世界、ネギま世界、マクロス世界にもある程度は譲渡する必要がある。
 まぁ、ホワイトスターの襲撃で最も被害を受けたのは当然俺達なんだから、その殆どはこっちに回ってくるんだが。
 そういう訳で、トレーラー型のエアカーが続々と門を潜っているここでこうして見ている訳だ。

「アウルの言葉
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