第2章 ヘンシェル星系攻防戦 後編 生存率3.8%の真実
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のであったことが分かったのであった!!
しかし、後ろにはいまだに1個小隊強の擲弾装甲兵がいた。
彼らを攻撃しようと振り返った瞬間!
胸部に衝撃! そして、激痛。
しまった、不覚だった・・・薄れる意識、口から流れる血液・・・
そのまま地面に倒れそうになったときだったと思う耳元に
「シュナイダー!立て!立って、トマホークをふるえ!
敵をやっつけろ! 私との約束を忘れたか、生きてこの戦闘を終えるという約束を!」
それはケイン中将の声であった。
次の瞬間私はすでに上段の構えに入っていた擲弾装甲兵の胴体を切り裂いた。
そして、立ち上がり残り少ない味方を切り殺そうとしていた擲弾装甲兵2名を同時に切り裂いた。そこから10分くらいであろうか?
私は、失神しそうになりながらトマホークをふるい続けた。
そして、最後の擲弾装甲兵の首を切り落とした瞬間に、大量の血を浴びてその場で失神したらしい。私にはその前後の記憶がなくなっていた。
ただ、胸部を圧迫されていたのだろか、胸が重くるしくなっていた時にニコール衛生兵長が私の名前を叫びながら、手を握っていたのは記憶にあるがそれ以外の記憶はほとんど消滅していた。
そして、私が目を覚ましたのは医療記録によると私たちの第1分隊の生存者5名があの後のローゼンリッター連隊 連隊長 ワルター・フォン・シェーンコップ大佐(ただし、当時は少佐)に直接率いられた1個小隊に救出されてから5日目であった。
私は頭がぼやぼやする中目が覚めた。
目の前にはニコール衛生兵長とケン・モトハシ少佐がいた。
どうやら、私は肺をやられたらしい。
ニコールは私を見るなり号泣し始めた。
ケン少佐もボロボロと涙をこぼされていた。
そのまま10分間近く啜り泣きの声聞こえない空間にいた。
私は、そのときしゃべれなかったのだ。
いや、しゃべれることはしゃべれるが制限付きであったためあまりしゃべらないようにした。
ニコールは
「ローゼンリッター連隊が到着してからあなたを見たけど、肺を負傷しているのに何であんな無茶を・・・ 本当に、心配ばっかかけて・・・ほんとそこから2日間あなたは大量出血死しそうだったのよ。ほんとに生きててよかった」
と号泣しながら、私の手を握って言っていた。
無茶をしなかったらここにはいなかったであろう。
と言いたかったが、今息を大きくすえない。
ニコールの話を聞きながら「うん」とか「ありがとう」とかを彼女の手の上で書きながら会話をした。
ケン少佐は私とニコールが話している間に、ウィンクをして出て行かれたがその後1300時きっかりにあの男は来た。
薔薇の騎士連隊「ローゼンリッター連隊」第1中隊 中隊長 ワルター・フォン・シェーンコップ少佐が。
こうして私の「ヘンシェル攻防戦」は終わりを告げた。
この
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