本当の強さ
[6/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
解決できたのは、ギルドの皆さんやヨシノちゃんが一緒に頑張ってくれたから・・・
今回のことだってお屋敷を脱出できたのはタンさんがいたからだし、サラさんが助かったのはみんなの強い思いがあったからだと思うの。
私は魔法でみんなの思いを繋いだだけ・・・
それからね。私が頑張れたのはシリルやシャルル、そしてセシリーがそばにいてくれたからなの」
「ウェンディ・・・」
「ウェンディ〜!」
「優しい奴だな。ウェンディは」
俺は途中ではぐれちゃったけど・・・そう思ってくれてると助かる・・・
「私・・・すごい魔法を使ってなんでもできるのが強いってことだと思ってた・・・でも、そうじゃないんだね。
本当に強いのは、大切な仲間がたくさんいるってことだったんだね!!」
そういうウェンディの顔はとてもきれいだった・・・いつもよりもキラキラしている笑顔が、俺には妙に眩しく感じた。
「成長したな。ウェンディ」
「えへへ////」
俺が誉めるとウェンディは頭をかきながら照れ笑いする。本当に・・・すごい成長した・・・
「まぁ、外見は小さいままだけどね」
「!?」
「プッ・・・」プルプル
シャルルの一言でウェンディはショックを受け、セシリーは懸命に笑いをこらえる。余計なことは言わなくていいぞ?シャルル。
その後も俺たちは今回の旅のことを話した。いろんなことがあったよな・・・でも、俺たちはそのおかげで成長できた気がする。
しばらくするとマグノリアに到着し、俺たちはギルドに向かって走り出す。
「わあっ、シリル!!妖精の尻尾が見えてきたよ!!」
「久々に帰ってきた〜!!」
「待ちなさい二人とも!!」
「走るの速すぎ〜」
俺たちはギルドに到着し、中に入る。そこにはギルドの皆さんがいつものように騒いでいた。
「シリル!!ウェンディ!!」
「いままでどこ行ってたの〜?」
ナツさんとルーシィさんが俺たちに駆け寄ってくる。
はぐれた原因はナツさんたちにあるんですけど!?
するとウェンディはギルドに帰ってきたことが嬉しいのか、顔を緩ませる。
「何ニヤニヤしてんだ?変なもんでも食ったのか?」
「そんなわけないでしょ!!」
ナツさんをルーシィさんが叩く。この二人はコンビネーションバッチリだな。
ウェンディは二人を見て、一層笑顔になる。
「ここは本当にいいギルドですね!」
「「「?」」」
ウェンディの突然の言葉に俺たちは一瞬固まる。そりゃあ妖精の尻尾はいいギルドだよな?
「いけない!!私たち挨拶を忘れてました!!」
ウェンディはそう言うと俺の手を引っ張り入り口へと戻っていく。挨拶か・・・しっかりしてるなウェンディは。
「い
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ